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2009/7/18
ap bank fes'09直前レポート!「フードエリアの取り組み」(後篇)

第1回目では、出店者の取り組みを、
きちんと伝えるためのアイコン
「食良(たべよし)くん」が生まれるまでの、
激動のストーリーを紹介しました。
第2回目は、さらに「食良くん」導入後の
試行錯誤のストーリーです。
フードエリアを通して、
ap bankが伝えたいこと、ここに完結します!

◆食良くんが大活躍!

編集部 ap bank fesの趣旨に賛同して、
出店を申し込まれる方は年々増えているそうですね。
今年は、飲食店を経営している方から、
流通業者の方、生産者の方など、
業種だけをみてもバラエティに富んでいます。

モリ 今年は、審査の段階で、
そのお店が取り組んでいることを、
こと細かくアンケート形式で記入していただきました。
その中には、「食良くん」の16の項目も含まれています。
そしたら、本当に多種多様な取り組みがあって......。
食材だけではなくて、調理方法、
使っている調味料のことなど。
だから、出店者の選考はすごく難航しました。
結果、毎年出店していただいているけれども、
今年はお断りする、という方も少なくありませんでした。
約100の申し込みがあったので、
半分をお断りしなければならないのです。

編集部 一口に飲食店といっても、
本当にいろいろな業態がありますからね。
やはり、日ごろからそういうことに
配慮しているお店が多いのですか?

モリ もともとはap bank fesの
フードエリアの「食べる」
ことを通じて、そうした
食に関する活動や食材のことを、
お客さんに知っていただければ
という気持ちもありました。
fesがきっかけとなって、
お客さんが日常の生活で、
地元で意欲的な活動をしている
お店や生産者を応援していただければ、
すごくいいなと思っています。
例えば、fesの会場で
農家の方と直接話をしながら、
おにぎりを食べたとします。
その時の安心感を、何かのときに
思い出してもらえたら、最高ですよね。
直売所の前を通ったときに、
「あ、また地元の農家と話してみよう」とかね。

◆みんなにやさしく、自分に厳しく

編集部 「食良くん」を使うことで、fesで提供するメニューを、
わかりやすく伝えることができるようになったんですね。

モリ 来場されるお客様には、わかりやすく伝えようとする一方で、
新しい取り組みを一緒にやるという
参画感も大切にしたいのですが、
同時に主催と出店者間のあるべき
緊張感もキープしなければいけないと思っています。
出店者に対しては、より一層
厳しくチェックをすることになりました。
近年、食品の偽装表示の問題も、頻発していますからね。
46店舗、1店舗1店舗について、
使われる食材を一つ一つチェックしました。

編集部 具体的には、どんなチェックをするのでしょうか。

モリ 「この原料は本当に国産品なのか?」とか、
「家畜の飼料はどのようなものを
使っているのか?」とか、ですね。
わかりやすく伝えようとするぶん、
僕たちも、きちんとやらないといけないと思います。

編集部 それを、すべての出店者にチェックを実施したのですか。
出店される方々も、書類をそろえたり、
調べたりと、大変だったでしょうね。

モリ 出店者のみなさんは、大変だったと思います。
書類が増えましたからね。
でも、なかには「すごく勉強になった」とか、
「やっぱり、もっと安心して
食べていただけるものを提供したい」という、
前向きな声もたくさんありました。」
膨大な資料。膨大な資料。
使われるひとつひとつについて、資料をとりよせ、連日入念なチェックが行われた。使われるひとつひとつについて、資料をとりよせ、連日入念なチェックが行われた。

◆おいしく食べるために、できること

編集部 もっと安心して食べていただけるものを?
出店者は、もともとオーガニック食材などに取り組んでいる方々ですよね?

モリ もう一歩進めてみよう、
ということでしょうか。内容も表現も。
「今年のfesの出店をきっかけに、
麺の原料を100%国産小麦にしてみよう!」とか
「卸業者に全て任せるんじゃなくて、
直接生産者から仕入れてみよう!」とか、
そういう感じです。なかには、出店者が共同で
調味料の独自の基準を作って仕入れたりとか、
有志の取り組みも始まっているようです。
日本の伝統的な調味料でありながら、
味噌や醤油の国内自給率は、とても低いですからね。

編集部 楽しみになってきました! 食材を意識すると、
メニューの選び方も変わってきそうです。

モリ fes の定番といえばカレーですが、
いろいろなカレーがあります。
有機野菜を使ったカレー屋さん、
フェアトレード品を使ったカレー屋さん、
地元食材だけを使ったカレー屋さん。
いろいろ食べてみてください。それぞれの方法で、
持続可能な世の中のために、頑張っています。
そして、それぞれのおいしさがあると思います。
16個のアイコンは、そうした
いろいろな美味しさを、伝えています。

編集部 食良くんもいろいろチェックしたいですね!

モリ ぜひ、いろいろな表情の食良くんに会って下さい。 
意欲的なお店を応援して、増えていけば、
身体にも地球にも、健康な食べ物を作る人、
それを食べる人が増えていくことにつながると思います。
今回の最後尾看板に並ぶ
お客さんの列と食良くんが手をつないで
連なっていく姿はそれを表してくれます。
ap bank fesの会場で、ぜひ、そういう循環している
おいしさを味わっていただけたらいいですね。

食良くん
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