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2009/7/18
ap bank fes'09レポート 今年はステージにもグリーンを!

いよいよフェスが始まりました!
今年で5年目を迎える、つま恋のフェス会場。
見慣れた景色になってきた人も多いのでは?
でも、実は今年の会場では
みなさんにサプライズを用意しているんです。


ライブエリアのステージを見ていただくと......。
グリーンが目に飛び込んできましたか?
なんとこれ、本物の植物なんです!

◆ ステージにも緑を

5年目を迎えるにあたって、ステージ装飾も よりeco-resoを感じられるようなデザインを 考えることにしました。

プレオーガニックコットンのカーテンをつける? いやいや、風車で風を感じてもらおうか? スタッフから、いろいろな案がでました。 そのうちの一つがこの「ステージに植物を」というアイデア。 そこから壁面緑化にたどりつきました。

野外フェスの大きな魅力は、 屋外の木々や芝生に囲まれた環境で 風を感じながら音楽を楽しめること。 それなら、ステージ上にもグリーンをデザインしたら最高じゃないか?

約3時間におよぶ激しいライブを行う ステージ上のメンバーの体感温度も低くなるかもしれない。

そして、この計画がスタートしたのです。

◆ いま注目されている、さまざまな「緑化」

みなさんは「○○緑化」という言葉を 聞いたことがありますか? 「屋上緑化」というと馴染みがあるかもしれません。 屋上に土を敷いて植物を育て、庭園のようにすることです。 ap bankがコンセプトプロデュースをしているカフェ、 mother kurkkuの建物でも屋上緑化を取り入れています。

今回、ap bank fesが考えたのは「ステージ緑化」。 壁に植物を施す「壁面緑化」の技術を使って、 ステージ上の広い面積をグリーンで覆うという方法に チャレンジすることになりました。

ご協力いただくことになったのは、 さまざまな場所やものの「緑化」について 専門の技術を持つ東邦レオのみなさんです。

「建物がどんどん増えて コンクリートだらけになってしまった都会では、 ヒートアイランドが問題になっています。 土地の少ない都会に少しでも緑を増やし、 コンクリート面を減らす、 そのひとつの方法として近年注目を浴びているのが、 屋上緑化や、壁面緑化なんです」 と、東邦レオ・サポートスタッフの赤崎さん。 壁面に緑がある場所とない場所では 体感温度が違うという実験結果もでているそうです。

みなさんに見た目で楽しんでいただいて、かつ、 ステージで演奏をするBank Bandや 出演してくださるアーティストの方々に 少しでも涼しく感じてもらえたら一石二鳥!

フェス開催の約2ヶ月前から、準備が始まりました。

◆グリーンのパズル

準備している現場にお邪魔して、 壁面緑化の仕組みを 見せていただきました。 一見すると 一枚の絨毯のようですが、 じつは植木鉢のような 特殊な容器(=ピクセルポット) に入った植物を たくさん並べているのです。

マス目のようなフレームに、 ピクセルポットをひとつずつ はめ込んでいきます。 右の写真は横から見たもの。 こうしてみると、 かなり厚みもあるのがわかりますね。 森を空から見たような 植物の立体感と、 風にそよぐ感じが伝わるよう、 あえて背の高い種類の 植物なども混ぜているそう。

見る角度によって 色合いや印象も変わります。 植物はどんどん育つので、 見る度に表情を変える というのも面白いところ。

フレームの間にチューブを入れて、 水が全体に行き渡る仕組みになっています。 土に植えた状態で設置するので、 フェスが終了した後も植物は 枯れることなく、また別の場所の緑化や 庭園に再利用できます。

今回、ステージの両サイドに 並べる緑の壁は 高さなんと9メートル! 遠くから見ても ちゃんとグリーンを 感じてもらえるよう、大きなものを 設置しようと決意しました。 当然、使用する植物もたくさんに。 約15cm四方のピクセルポットを、 およそ2000個以上も 準備しなければなりませんでした。

ピクセルポットを作る作業は 埼玉の農園で行われていました。 横にしても土がもれないように フェルトの生地を挟んだり、 水の通りがよくなるよう 土の量を調整したりしながら、 ひとつひとつ手作りで 植物を入れていきます。 やってみると、 なかなか大変な作業。 でも、農園の方々は 慣れた手つきでぱっぱっと こなしていきます。

どの植物をどんな配置に したらいいかという試作も 農園にて何度も行ったそうです。 写真はその配置図。 まるでパズルのようでした。

◆高さ9メートル! 植物の壁が登場。

ステージへの設置は、 フェス開催1週間前の 7月12日。 埼玉の農園から トラック2台で運んだ植物を 1日で一気に セッティングしていきます。

まずはフレームを設置して、 そこにひとつひとつ ピクセルポットをはめこむ作業。

植物を植え替える 作業のときと同じく、 こちらもすべて手作業です。 植物を傷つけないように 気をつけながらの設置は大変。 土が入っているポッドは 重さもあるので重労働。 足場の悪い現場での、 高い位置への取り付けは、 命綱をつけながらの危険を伴う作業です。

でも、作業をしているみなさん、 なんだかとっても楽しそう! 少しずつ段数が増えていく 緑の壁を前にワクワク感が 押さえられないような表情です。

自然豊かな場所に 足を運ぶことはもちろんですが、 手をかけて身近に植物を置いてみるのも 心にさわやかな風とやすらぎを感じる きっかけになるのだなあ...... と実感しました。

この日はとても気温が高く、 暑い中での作業だったのですが、 壁のグリーンの面積が増えるごとに 心なしか涼しくなったように感じました。

フェス開催中は、メインステージだけでなく、 kotiのeco-reso トークステージ、 pihaのeco-reso ブースなど、 様々な場所でステージ緑化を見ることができます。 eco-resoブースのap bank'09事務局ブースでは 壁面緑化を間近で見られる展示やワークショップも行っています。 フェスにお越しのみなさんは、ぜひチェックしてみてください!

(取材協力/東邦レオ

(撮影/今津聡子 構成/eco-reso web編集部)

ステージ緑化
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