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2009/7/20
ap bank fes'09速報 Bank Bandによるライブレポート 7/19(日)
さあ、2日目です。女性シンガーたちの凛とした歌声が、揺るぎない言葉の力をたたえたラップが、叙情性に富んだファンクネスが、極上のエンターテイメント精神が、各アーティストのメッセージとなってオーディエンスに放たれていったこの日。 ライブが進むごとに雲間から覗く強い陽光がフィールドのオーディエンスを照らし、真夏の到来を実感させる陽気が続きました。Mr.Childrenのライブがスタートした夕暮れ時に一時強く雨が降ることもありましたが、結果的にはその雨もオーディエンスの火照った身体をクールダウンさせる恵みのものとなったと言っていいでしょう。

お待たせしました、きのうに引き続きap bank fes'09速報、Bank Bandメンバー5人による終演直後の座談会をお届けします!


※Bank BandとGAKU-MCさんのお話は、7/20(月)のライブレポートをご覧下さい



◆伊藤由奈さん


四家 伊藤さん、堂々としていてよかったですね。


小林 日系ハワイアンの血筋で、小さいころからマライア(・キャリー)を愛聴していたというバックボーンも見えてくる、"本物"を感じさせる声なんだよね。


小倉 僕なんかは、逆に存在感として昭和の大物歌手を思わせるようなものを感じましたね。


亀田 ああ、確かにそういう風格もあるんですよね。


小林 そういうことも含めて、彼女自身ステージで「自分にとってすごく大切な曲です」と語っていたラストの『ENDLESS STORY』は本当にすばらしかった。



◆KREVAさん


亀田 本人と話したんだけど、今年4回目の参加で最終日以外の出演ははじめてだったんだって。今日のKREVAは言葉をしっかり伝えようとする意志が伝わってきて、それがすごく印象的だった。そうやってすべてを巻き込んでいく力はヒップホップだなあと思ったし。


小林 うん、やっぱり言葉の力が強い人なんだよね。特に『イッサイガッサイ』は、僕らにとってこのフェスが夏のはじまりでもあり、未来への新たな一歩であるということを明確にしてくれたと思う。


山本 そこに彼の誠実さも表れているのがいいんだよね。



◆Salyuさん


山本 ラストの『HALFWAY』がすごくよかったなあ。


亀田 あの曲はSalyuと小林さんと小倉さんの3人が"出島"に移動して、僕は演奏を聴いてる立場でもあってすごく響いてきた。


小林 よかったでしょ? 今日の何本かの指に入る出来だったと思う。


亀田 小林さん、"出島"から戻ってくるときにも俺に「よかったでしょ?」って言ってました(笑)。


山本 櫻井くんも「すばらしい演奏だった」って言ってた。


四家 僕は、"出島"との距離感があるなかの演奏で心を合わせるのに必死だったけど、すごく楽しかった。距離が離れていてもひとつになれることを実感できましたね。



◆スガ シカオさん


小林 やっぱり『黄金の月』と『Progress(kokua ver.)』がよかったなあ。ちょっとエロくて、ある種の悪意まで秘めたスガくんのすばらしさが凝縮された『黄金の月』から、僕らサイドの世界に寄ってくる。『Progress(kokua ver.)』の流れで会場の空気感がパッと変わったのが印象的だった。


亀田 『Progress(kokua ver.)』前のMCで「ロック・バラードをつくろうと思ってミスチルを参考にした」って、ああいうカミングアウトをする感じもスガくんらしくていいなあと思いましたね。櫻井くんがスガくんをステージに呼び込むときの「僕の友人でもあり、音楽をやる同志でもあります」っていう言葉も今回ならではという感じでよかったですね。


小倉 よかったねえ。


小林 あのふたりは本当の友人なんだよね。新曲ができるとデモテープを交換しあうぐらいだから。



◆今井美樹さん


小林 まず、パッと見たときのあの美しさでオーディエンスがみんな、みとれるんだよね。そこに彼女があの伸びやかな声を出すと......。


亀田 風が吹くんですよね。


小林 そうそう、声の風が吹く。そのなかでも『未来は何処?』が印象的だったな。あの曲のメッセージは人それぞれの受け取り方があると思うんだけど、非常によかったと思う。


亀田 今井さん自身もリハかゲネプロのときに「今回この曲を唄うことができてうれしいです」って言ってましたよね。


四家 「メッセージ性がすごく強い曲だから自分のライブでは置き場所が難しくてなかなかできない」って言ってましたよね。


山本 この曲のアレンジはBank Bandのカラーがかなり出てると思う。



◆石井竜也さん


小倉 会場を完全に自分のものにしてましたね。そのかっさらい方が場外乱闘的でもなんでもありという感じで(笑)。


小林 実は石井さんってすごくセンシティブな人だから、探りながらやっていた部分もあったと思うんだけど、結果的にこのフェスにすごく大きなものを残してくれたよね。アンコールの『to U』って毎年どうしてもまじめになりがちなんだけど、それを今日は石井さんが崩してくれて。


亀田 ああ、なるほど。


小林 あと『遠い出来事』はメッセージの強さもあって、リハのときには正直どういうアプローチをしようか迷ってた部分もあったんだけど、いざ本番でやってみると歌の伴奏をしているという感覚とは違う特別なものを感じて。思わずマイケル・ジャクソンを思い出したんだよね。


小倉 どういう意味で?


小林 石井さんって存在自体が"強い"でしょ? それだけで成立してしまうというか、ある意味でもう俺たちが演奏してるかどうかなんてことも関係なくなるくらい強い。


亀田 トゥーマッチすれすれというかね。


小林 その石井さんの存在が、僕らと、あちら側の何かとレゾナンスさせてくれたって気がするんだよね。そのエネルギーがそのまま流れとして『奏逢』に繋がっていってすごくいい意味で変化があった。みんなのキャパシティが広がったって感じまでしたよね。


それではap bank fes'09速報、3日目のライブレポートもお楽しみに!


(構成・文/三宅正一)

Bank Bandによるライブレポ
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