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ap bank fes '09 特集

  • 【eco-reso talk 7】その4 食べ物は、私たちの体を作るものeco-reso talk
2009/8/11
【eco-reso talk 2】その1 農業やってみたい人、増えてます



毎年大好評のap bank fesのトークライブ、eco-reso talk。第2弾は、今一番気になる食と農について。会場にも、農業に興味がある人たちが集まりました。
  


司会:GAKU−MC
ゲスト:西辻一真(株式会社マイファーム)、
枝廣淳子(環境ジャーナリスト)、
小林武史、豊増洋右(ap bankスタッフ)



◆農業はもうできません、という悩み


GAKU おはようございます。今日はap bankならではのeco-reso talkを、これからやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。それではゲストの紹介です。まずは西辻さん、お願いします。


西辻 みなさんこんにちは。マイファーム代表の西辻と申します。普段はみなさんに農業を経験してもらいたいということで体験農園の運営をしています。


枝廣 おはようございます。枝廣といいます。今日は農業をやっているカッコイイ男性と一緒に舞台に出られて、嬉しく思っています。私たちの食べているものが私たちを作っていますよね。食べるものが髪の毛一本一本を作っている。
私は「農業をする」というよりも、「食べる」という立場から、農業とのつながりを考えていきたいと思います。


豊増 ap bankで農業プロジェクトを担当している豊増といいます。今年はミニトマト・プロジェクトと、石垣島でのお米づくりを実際にやりました。


右から、西辻さん、枝廣さん、豊増さん右から、西辻さん、枝廣さん、豊増さんGAKU さて、今日は「食と農」というテーマなんですけど、今どれくらいの人が農業を経験しているのか、ざっくり質問をしてみたいと思います。現在、「農業をしているぜ」「ベランダで植物を育てているぜ」という人、手をあげてみてください。
......ありがとうございます。1割くらいなのかな。こういう現状から始めていきますか。
まずは西辻さん、今、西辻さんが運営している「体験農園マイファーム」について、もう少し具体的に説明してもらってもいいですか?


西辻 その前に、「農業をやってみたい」という人はどれくらいいますか? 手をあげていただいていいですか? あ、結構多い。今日はその人たちに、役立つお話をしたいなと思います。僕たちのやっている体験農園では、日本で農家さんが高齢になってきていて、使われなくなっている農地を、もう一度私たちの手で耕しなおすことを提案しています。それも若い人たちの手で、耕作放棄地といわれる場所を農地にする仕事です。まず最初に、「農業をもうできません」というメールが、私たちのところに日々たくさん来ていますので、それを紹介したいと思います。


たとえば奈良県の吉野郡から。「先祖からの田んぼを耕すために農業をしているのですが、1.5反(1,500平方メートル)ほどはもう農業ができないようになっています。なんとか助けてください」という内容です。富山市からは「お父さんが入院してしまい復帰ができません。なんとかそこを有効活用したいです」とかですね。多いのが、今、農業をしている農家さんの平均年齢が60歳を超えているといわれていて、その息子さん、娘さんがまったく農業を知らないという人たちが増えていて、その人たちからの悩みが多くなっています。


「受け継いだはいいけれど、農業することができません」という悩みですね。私たちはそういったところを「もう一度耕しなおしましょう」ということで、僕たちの手で耕作放棄地を体験農園にリニューアルします。土の状態を調べたり、一般のお客さんが使いやすいように整備したりするんです。


GAKU 少し、体験農園の様子を説明していただけますか?


西辻 体験農園とは写真にもあるように、今までは雑草が生えていたところを畑に戻して、こういった看板を立てて、みなさんに使っていただくものです。実際に使っているお客様は30代から40代がほとんどで、中には手をつなぐカップルもいらっしゃいます。


小林 写真の場所はどこなんですか?


西辻 滋賀のマイファームですね。私たちは関西を中心に、関東では八王子や埼玉で活動しています。


小林 これからもどんどん増やしていくつもりですか?


西辻 そうですね。マイファームを1,000個作れば60,000人以上の人が農業をすることになるんです。そうすると僕たちの手で食料自給率を1パーセントあげられるくらいまで耕すことができます。ですので、それを目標に「1,000個作りたい」といっています。


小林 今はどれくらいの人数の人がトライしているんですか?


西辻 約1,000家族が体験しています。




◆農業を、実際にやってみる


枝廣 農業を少しでもいいから、週末だけでもやってみたいと思う人は、私の周りでも増えています。でも市民農園は、倍率が高すぎて借りられないという悩みと、借りたはいいけれど、いつどうやってどんな野菜をつくって、何に気をつけたらいいのかわからない、という不安がある。そのあたりはどうやってフォローされていますか?


西辻 「野菜を作ってみたいけど、何をすればいいのかわからない」という場合は、農園を提供するだけではなくて、きちんと農業のイロハを教えます。たとえば女性の方は、日傘とハイヒールでよくいらっしゃるんですね。知らなければ当たり前のことなので、「ハイヒールではズブズブ土にもぐってしまうから無理だ」ということを感じてもらってから、長靴に替えていただくような教え方をしています。


小林 でも「畑に入るファッションが、可愛い」というのもありですよね。6月に石垣島へ大塚 愛さんとsalyuと稲刈りに行ったときも、「eco-reso web」でも載っていますけど、二人とも可愛い格好をしてきたんですよ。


とにかく、自分たちでやってみるのがいいよね。実際に石垣島で田植えや稲刈りをしてみたら、面白いんですよ。スタッフと一緒に連帯を組んで、「行くぜ!」「楽勝、楽勝」なんて言いながらやってみて、途中で「ヒーッ」って感じにもなるんだけど、しばらくたって、パッと振り返ると、田植えのときに植えた苗が、刈り取られて整然と束になっていて、文字通り収穫だと感じるんだよね。田植えのときには命を植えているという感じだったし。みんなでやると、こういう気持ちよさがあるんだなと思いました。


枝廣 達成感がありますよね。それから土のすごさ、自然の有り難さというか、土に種を植えただけなのに米粒ひとつが何千倍になる。そのすごさを、何かを植えたりすると感じますよね。


(その2に続きます!)
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