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ap bank fes '09 特集

  • 【eco-reso talk 7】その4 食べ物は、私たちの体を作るものeco-reso talk
2009/8/17
【eco-reso talk 4】その1 ごみ問題、おおいに語る!




eco-reso talkの4回目は、ごみについて。 ap bank fesは、ごみが少ないフェスとして有名です。ごみを取り仕切ってくれている、エキスパート2人が語ります。


司会:高柳恭子(TOKYO FMアナウンサー)
ゲスト:羽仁カンタ(環境オーガナイザー)
野崎衛(レコテック株式会社)
小林武史



◆ごみのエキスパート、登場!


高柳 みなさん、おはようございます。これからeco-reso talk、「ap bank fesとごみ」を開催させていただきます。本日の司会をつとめさせていただきますTOKYO FMアナウンサーの高柳恭子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。それではさっそくゲストをご紹介します。


羽仁 みなさんこんにちは、環境団体A SEED JAPANの統括責任者をやっております、羽仁カンタと申します。よろしくお願いします。
僕たちは94年から日本の音楽のあるところをエコにしていこうということで、主にこのようなフェスの環境対策をしております。ap bankは2005年の初年度からボランティア200人とともに、会場内のごみを減らそうと、さまざまな活動をしてるんですが、野崎さんとともにごみの行き先をどうすればより環境にやさしいスタイルになってくるかを考えながら5年間やってまいりました。


その他に、会場内ではリユースカップ、リユース食器を使ってごみを減らす取り組みもしています。日本全国のフェスに参加して、様々な環境対策をやらせてもらっていますが、こんなにごみが少ないフェスはここだけです。そういった意味では日本一、環境にやさしいフェスになっているかなと思います。ちなみにマイ食器、マイカトラリーを持ってきた人はどれくらいいらっしゃいますか?


高柳 わあ、多いですねえ。


右から高柳さん、羽仁さん、野崎さん、小林右から高柳さん、羽仁さん、野崎さん、小林羽仁 すごい、ありがとうございます。去年より僕らが貸し出している食器の数がすごい少ないんです。その減った食器の数=みなさんが持ってきた数だと思います。去年より5,000枚くらい少ないので、5,000人くらいが持ってきてくれたのだと思ってます。本当にありがとうございます。


野崎 レコテックという会社からきています、よろしくお願いします。私は普段は企業の工場やスーパーマーケットなどのリサイクルや環境配慮のお手伝いをさせていただく仕事をしています。このap bank fesにも2005年の第一回から、出てくるごみやリサイクルなどを羽仁さんと一緒に、どうリサイクルしていって、どうみなさんに意識を伝えていくかということを考えながらやらせていただいています。




◆リサイクルするか、燃やすか、埋めるか


小林 ごみの問題をぜひこのトークでやろうと言い出したのも、もちろん僕なんです。リサイクルのことも含めてカンタや僕はap bank fesが始まったときからの仲なんですけど、今年また話を聞いて、そうか、問題はまたそんなふうに様変わりしているのかって......。


環境問題ってみんなそうだと思うんだけど、みんなが自分のこととして考えていくのが結論になると思うんですよ。ごみの問題ひとつにしても、こういうやり方が一番正しいというのではなくて、そこの問題を話し合っていければいいと思ってるんです。


エキスパートを前にしてこんなことを言うのもなんですけど、ごみの問題を簡単にまとめると、リサイクルをしていく方向か、燃やしてしまう、中には埋めてしまう場合もあるんですけど、大きく分けるとこの二つがあります。ただ、リサイクルをするためにエネルギーが必要で、どこまでいってもエネルギーは使うんですよね。効率で言えば燃やすほうがいいこともある。それに燃やしてしまうと言っても、その熱を別に利用したりして効率をはかることができる。そこらへんのことを聞きたいんですが。


羽仁 いきなりそんな話に入っていいんですか。どちらにしても、リサイクルすればいいというのも間違っているし、じゃあ全部燃やせばいいというのも間違っている。何が正しいかは時代によって変わってきます。日本は特に技術大国なので5年前にap bank fesを始めた時とはまた違うところに来ていると思うんですよね。ここで出たごみを11種類に分けています。


高柳 11種類ですか!


羽仁 そうですね、今年は2008年よりも1つ増えたんですけど。分別はとても大事なことなんですけど、それを「どこへ持って行ってどうリサイクルするか」というのがポイントなんです。野崎さんがコーディネートしています。


たとえば、ここで出たごみを北海道までトラックで運んで持って行くとします。そうするとトラックを運転するとき、たくさんのガソリンを使って排気ガスもたくさん出て、今度は北海道の工場で溶かしたり、壊したりするとものすごい電気を使うわけです。大量の電気を使い、たくさんの排ガスが出ると温暖化を促進してしまいます。


あっちこっちに持って行くと排ガスもでてしまいます。そういう視点からみれば、排出源のそばで燃やしてしまうことがエネルギー効率を考えればいい場合もあります。しかし、資源の枯渇、資源の有効利用という視点でみれば、より多くの資源をリサイクルしていくべきなんです。プラスチックやペットボトルは全て石油を原料としており、資源のない日本はすべて輸入に頼っています。資源が枯渇していく中で、それをどうするかという問題があるわけですよね。


「全体最適」って言葉があるんですけど、ここで出たごみをどこへ持っていけば一番いいエネルギー効率でリサイクルできるのかを、一年をかけて野崎さんが考え、提案し、話し合って決めます。


ものによっては燃やしたほうがいいかもしれない。燃やしたときに熱が出ますけど、小林さんも言っていたとおり、ごみを燃やした時に出来る熱を使って温水プールを温めたりしています。随分前からやっていますよ。そうすれば熱を無駄にしない。温水プールが焼却場の隣にあって、その熱を使って子供たちが冬でもプールを楽しめる。そういうところは、かなり前からたくさんあったりするんですよ。


高柳 ap bank fesでは11種類にごみが分別されているということでしたが、そのリサイクル先、どういう形でどういうものになっていくのかを、野崎さんがされているわけですね。


野崎 そうですね。今回に関しては11種類あってそれぞれが違うところへ行くので、ひとつひとつ説明がなかなかできないんですけれど。このap bank fesに関してはただリサイクルをすればいいだけではないので、いろいろなことを考えています。イベントの意味としてもこれだけ若い人が来て、ごみだけではないですけど、「考える」きっかけになるということが重要だと思っています。


だから2005年に最初にやったときには「北海道まで持って行くと意味がないじゃないか」というお話がありましたが、実際に一部のものを東京まで運んだりしました。確かに東京まで運んじゃったら、ものすごく負荷がかかるわけですね。でも2005年のコンセプトは、いろいろな技術があることをみんなに知ってもらうことでした。
ただ、2006年、2007年とやっているうちに、お客さんもレベルが高いし、基礎的な知識を持っている方がだんだん増えてきたので、さっきお箸や食器を持ってきている方も多かったですけれど、もう次のステップにきていると思うんですね。


いろいろなリサイクル技術がありますよ、だけじゃなくて、本当の意味でどうしたら環境負荷を下げながらリサイクルしていけるかが問われると思います。リサイクルだけが目的ではないので、リサイクルをすることで現状を知って、排出される量を減らすところがゴールというか目的にしていくことなので、それを意識しながら今までやってきていますね。


(その2に続きます!)

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