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ap bank fes '09 特集

  • 【eco-reso talk 7】その4 食べ物は、私たちの体を作るものeco-reso talk
2009/8/20
【eco-reso talk 4】その4 ごみのこと、「どうでもいいや!」にしない



最終回は、私たちがあきらめないで、アクションをすることの大切さを議論しました。さけては通れないごみのこと、きちんと考えるきっかけにしたいですね。


司会:高柳恭子(TOKYO FMアナウンサー)
ゲスト:羽仁カンタ(環境オーガナイザー)
野崎衛(レコテック株式会社)
小林武史



◆ごみを計量すれば、傾向がわかる


野崎 ap bank fesでは'05から廃棄物の計量をやっています。出展者の方やみなさんがエコステーションに集めてきたものや、A SEED JAPAN のボランティアの方たちに廃棄物を計量ステーションに持ってきてもらって、そのデータがサーバーに送られてきて、何がどれくらい出ているかを管理しています。毎年分別項目が変わるんですけど、常にそれらをウォッチしているんです。


なぜこの項目を細かく分けて計量していくかなのですけど、ダイエットをするときも同じですが、今自分が何キロかがわからないとどれくらい減らすかという対策が立てられない。ごみがどのタイミングでどこからどれほど出るのかをデータにしておくことで、来年から「このごみはたくさん出ているね、それならこれを仕入れるときに、この容器に変えられるんじゃないか」ということがあったりするんですね。一番大きいのはみなさんが手を挙げてくださいましたけど、'06年までは紙皿などの廃棄物の量が何百キロ、何トンまで出ていましたが、'07年から、ごみの減量ということができています。


もちろん、ボランティアの方が大変だったりとか、みなさんも食器を持ってきて洗ったりしなければならないとか、大変なことはあるとは思うんですけど、そのおかげで燃やさなければいけないごみの量が減っている。それもやっぱり計量して、今までどれくらいの数値が推移しているかを見て対策を立てられる。そういうシステムで廃棄物の計量をやってるんです。


これは愛知万博でも導入されたシステムなんですが、いろいろな音楽イベントやその他のイベントの中でも、ここまで細かく数値を計測してできるというのはap bank fesならではだと思いますね。こうした数値を出していくことで、非常に具体的なデータ分析を'05年、'06年、'07年とやってきています。'09年の結果は「think waste」のサイトでみなさんも見られますので、ぜひアクセスしていただいて、今どのようになっているかと一度見ていただけたらと思います。


小林 昨日一日で出たごみの量が630キロだっけ。すごい少ないんです。


野崎 いやいや、全部は3トン、3,000キロです。


小林 そのうち、2,400キロは資源物なんですね。11種類に分けていただいたものがそれだけあって、ごみとして、燃えるごみと燃えないごみ、古布になったものはたった600キロなんですね。それはものすごい少ない。28,000人の人が来ていて、一日最低1回か2回はご飯を食べているのにそれだけしか出ていないというのは、非常に少ないですよ。これだけ多くの方が自分の食器を持ってきてくれているのは素晴らしいと思うので、ぜひ今回持ってこなかった方は次回からは持ってきていただけるとうれしいです。日常生活でもお箸とかスプーンやフォークを持って歩くというのは難しいことではないと思うので、ボールペン2本持って歩くのと、お箸持って歩くというのはそんなに変わらないから、持って歩けばどんどんごみを減らしていくことはできると思います。



◆ゴミも、温暖化も、CO2もすべてつながっている。


高柳 小林さん、最後にみなさんに何かありますか?


小林 はい、ごみの量が3,000キロと言われて「ふーん」と思っても数時間後には抜けていってしまうと思うし、やっぱり実感を伴わないものはなかなか難しいよね。この場だけで「3,000キロが2,000キロになったぜ!」と言ったら、わーってみんな喜んでくれるかもしれないけど、言ったからどうしたんだというのもあるので。毎週、会社で出たごみの量を測れと言われても続かないし、難しいよね。


ただ、僕が思うのは「どうでもいいや」とはしないポイントを、ちょっとずつ作っていくことが良いのではないでしょうか。たとえばデパートに買い物に行って、包装紙や紙を「いらない」と言って、値札がついたものをそのまま持って帰るというのも、そればかりやるのもどうかと思うところもあるし。箱だってとっておいたら何かに使えるかもしれないけれど、そこまでストイックにはなれないと思うんですね。一年に一度、集まってこういう問題をみんな考えなきゃいけないんだよ、と言ってもなかなか難しいところもあります。


やっぱり自分のライフスタイルだけ考えても駄目で、商品は誰かが作っていて、そこには利益が発生していて、すごいエネルギーが使われているから、作っている人も変わっていかなければいけない。たとえば、携帯電話一個にしても700個ぐらいの部品が使われている。日本は資源がないから、その部品はすべて海外から入ってきていて、そこでは動植物が被害を受けていたりすることがあると聞きます。そういうことも知って、仕組みも変えていかなきゃいけないし、自分たちのライフスタイルも変えていかなきゃいけない。一緒にやっていきましょう。


高柳 野崎さんからも何かありますか?


野崎 今はごみの問題はそんなに一般的には注目されていない。今、環境問題というと地球温暖化の方が騒がれている。もちろんそちらも重要なことなんですけど、さきほど小林さんもおっしゃっていたように、全部繋がっていることなんですね。ごみも燃やしてしまえばCO2も出るし、有毒なものも出るわけです。そして残った灰は埋め立てなければいけない。こういった灰はすぐには土に返りませんから生物にも影響を与えますし、大気に放出されたものは雨になって降ってくれば、農産物のなかにしみ込んで戻ってきたりすることは必ずあるんです。


ごみは、自分の目の前からなくなってしまえば、解決した気になってしまうてんですね。その先はなかなか見えないんですが、必ず自分に戻ってくる。自分というよりは、自分より先の世代ですかね、そういうことは言えると思うので、カンタさんもおっしゃっていたように、自分でアクションを起こしていければ全部の環境問題に繋がっていくのかなと思います。


高柳 自分の問題として考えることが大事ですよね。A SEED JAPANは他にもみなさんがこの会場で出したごみ、ごはんをいただいた後の食器を奥のテントで洗ってくださっています。その代表をなさっています今日のゲストA SEED JAPANの羽仁カンタさんに、みなさん感謝の拍手を。


羽仁 いえ、僕だけがやっているわけではなくて、みなさんが一緒になってやってくださっているんです。本当にみなさんに逆に拍手をしたいです。ありがとうございます。最後にひとつ、このコップが数が少なくて、昨日途中で足りなくなったんですよ。だから今日は飲み終えたらなるべく早くエコステーションに。90度のお湯できれいに洗ってまた飲めるようにしますので。食器はたくさんあるんですけど、コップが少なくて。日本全国から食器もコップも集めていて、日本各地のものがここに集結している状態なんですけど、コップだけ早めに返してください。


高柳 そうですね。今日はどうもありがとうございました。


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