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ap bank fes '09 特集

  • 【eco-reso talk 7】その4 食べ物は、私たちの体を作るものeco-reso talk
2009/8/18
【eco-reso talk 4】その2 分別したごみ、どうリサイクルされるの?



2回目はごみの分別とリサイクルについて。そして、生ごみの話から、今、話題になっているコンビニ弁当を、リサイクルできないかという議論になりました。


司会:高柳恭子(TOKYO FMアナウンサー)
ゲスト:羽仁カンタ(環境オーガナイザー)
野崎衛(レコテック株式会社)
小林武史



◆ペットボトルは3つに分別する


高柳 11種類に分けられたごみの分別について、教えていただきたいんですけれど。これは羽仁さんがコーディネートされているということでしたが。


羽仁 ホームページ(ap bank fes '09オフィシャルサイト「ごみについて」)にも出してもらっているんですけど、まずはペットボトルですが、残念ながら本体とラベルとキャップは別の素材です。ペットの部分はPET(ポリエチレンテレフタレート)という素材でできていて、ラベルとキャップはPP(ポリプロピレン)というまた別の素材。これはap bank fesでは、2005年に始めてからずっときちっと分けることができているのは素晴らしい。


高柳 ラベルをめくって捨てて、キャップもまた別に捨てて、本体も捨ててという分別ですね。


羽仁 ペットボトルは繊維にリサイクルしています。ケミカルリサイクルという方法なんですけど、これは野崎さんのほうから。


野崎 そのままですね。化学的なリサイクルをして、ポリエステルという、フリースの原料とか、あのような繊維に戻しています。


羽仁 化学的な処理で糸にしてしまうので、今はフリース以外にも様々な洋服とか帽子が作られていますね。次はペットボトルのキャップ。去年はキャップとラベルは一緒だったんですが、今年からは分けています。キャップだけ別に集めているという状態です。


野崎 キャップは破砕、このまま破壊して溶かしてまたプラスチックにします。これはPPという素材ですけれども、もう一度プラスチックにして、人の目にはなかなか見えないような、自動車部品に使っています。


羽仁 次はペットボトルのラベルですね。今年はペットボトルのラベルと他のプラスチック、食べ物の汚れやごみのついていないプラスチックとラベルはほぼ同じ素材なので、それを集めています。


野崎 これはRPFといって、紙とプラスチックを混ぜてかたまりにして、石炭の代替として燃料に使うということをしています。


羽仁 よく言えば生まれ変わるんだけど、悪く言えば燃やしているだけなんだよね。こういうリサイクルのやり方をサーマルリサイクルって言います。僕と野崎さんでずいぶんこれについては議論しましたけれど、リサイクルではないけれど、燃料の代わりに使うからその分重油を使わなくていいことにはなる。


高柳 代替燃料ということになるわけですね。


羽仁 そうですね。でも日本の技術的な現状としては、工場がそれに切り替わってることもあるんですよね。


小林 切り替わってるとはどういうことですか?


野崎 製紙工場などでは熱を使いますよね。従来はボイラーで熱を出していましたが、その燃料が今まで石炭だったり、化石燃料由来のものだったりしたわけです。それがRPF対応型に切り替わっているということですね。


羽仁 そういう工場が今まで石炭を使っていましたけど、今ではRPFっていう、ごみを燃料にしたものを燃やせるようになってきている。逆に、不況もあって今度は資源がたくさん集まらなくなってきているんですね。そういった工場はボイラーをRPFに切り替えちゃったけど、今度はRPFがない状況が発生しているということも聞きました。


高柳 石炭を使わなくてもよくなるということが一番ですね。


羽仁 石炭というのは一番温暖化によくなくて、一番CO2が出るんですよね。何を燃やすかによってどれだけ二酸化炭素が出るかというのは違ったりします。
次は缶や金属キャップなどです。日本は世界一アルミ缶やスチール缶のリサイクル率が高くて、90パーセントを超えていて、アルミ缶はアルミ缶に、アルミサッシにもなったりしますけど、スチールはスチールにですよね?


野崎 そうですね、鉄は鋼材に戻しますから。


高柳 じゃあ、基本的に同じものに生まれ変わる。


羽仁 そうですね、非常に劣化が少ないので。これはバージンのアルミ、もともとボーキサイトっていうものからアルミを作るんですけど、そこから作るよりも缶から缶をつくったほうが圧倒的にエネルギー効率がいいです。缶を捨てたら問題で、缶はリサイクルをしたほうが絶対的にいいと僕は思います。




◆コンビニの廃棄弁当を豚のエサにできないか?


小林 生ごみはどうなってるんですか?


野崎 生ごみは飼料化して豚のエサにしています。この後に日本の食料自給率の問題は非常に重要ですけど、飼料、エサの自給率も極端に低い。1パーセントくらいじゃないですかね。だから国産の牛、豚といっても外国産といってもいいくらいなんです。海外からのエサで育てているわけですから。


小林 コンビニの弁当がどれくらい残っているかとか......よく言われるじゃない。あのコンビニの残りはどうなっているんですかね。


高柳 先日も問題になりましたよね。賞味期限まであとちょっとのものを安く売れないかという話で、本部からは駄目だと言われているけれど小売店は本当は売りたい。


羽仁 すごい無駄にはしてるんですよね。


小林 それは飼料にはできないの?


野崎 技術的にはできます。だから一部、セブンイレブンさんもローソンさんもいろいろと取り組みはされていて、牛は駄目ですけど、豚の飼料化、鶏も一部やってます。残飯の問題は、コンビニだけじゃないんですけど。さきほども言いましたようにリサイクルの技術は日本はすごく進んでいるので、効率よくリサイクルできるんですよ。ただ一番の問題はどう回収するかなんですね。


羽仁 でも、コンビニにあれだけお弁当を配給するルートを考えたら、残飯を集めるのは原理的にはできそうですよね。


野崎 まさにおっしゃるとおりでね。我々もそういうことを訴えてます。納品した人が前の日に駄目になったものを持って帰ればいいと。


小林 賞味期限切れのものは安い値段で提供して売るとか、期限切れそうになったらみんなそっちから買っていくみたいな、スーパーでもそうだけどそういった心がけは大事かもしれないし。


羽仁 どちらにしても、賞味期限切れたものに関してはなんとかしたほうがいいってことですよね。


野崎 そういうふうにすれば効率よく回収できると思うんですけど、またここに法律の壁があってですね。弁当を届けるのと回収するのを同じ車でおこなえないんです。廃掃法という法律があるので、別の車でやらなきゃいけないわけですよね。


ナチュラルローソンで販売した、「石垣島米×国産秋鮭おにぎり」ナチュラルローソンで販売した、「石垣島米×国産秋鮭おにぎり」小林 まあ難しいところですよね。コンビニのおにぎりを全部否定するつもりもないし、僕らも今回、石垣島でとれたお米をナチュラルローソンでおにぎりにして売ったんですよね。ビジネスのためにやったわけじゃないし、利益を追求してるわけでもなくて、食の循環を見える形にしたかったのね。だから最初に僕が田植えするところから、最終的にコンビニでおにぎりとして出るまで見届けてみようということをやったんだけど......。
コンビニのおにぎりの味が苦手な人もいたり、自然なものを食べたいと思ってる人も多いかもしれないけれど、コンビニに置いてある便利さもやっぱりあるだろうしさ。


羽仁 でも、その法律は変えたほうがいいと思っていて。もしかしたらコンビニができるずっと前の法律なのかもしれませんね。それを変えていくべきだと思うんだよね。市民が意識をもっと議員に言ったり、自治体に訴えていけば変わっていくと思うんだよね。


小林 カンタがやればいいじゃない。ひとつのテーマとして、コンビニの何かを変えて来年発表しますみたいな。全然、応援するけど(笑)。


高柳 私たちひとりひとりができることでもありますよね。コンビニへ行って「このお弁当賞味期限切れちゃって一分後でも食べられないんですか?」と聞いてみたり。ここにいらっしゃるお客様がひとりひとりがコンビニへ行って聞いてみてプレッシャーをかけていくとか。市民が関心を持ち始めたな、これは困ったなってコンビニの人たちも感じるかもしれませんよね。


羽仁 僕が頑張ってもいいけど、みなさんが動けば一番変わるから。


小林 でも「みなさんが」って言ってもなかなかやり方がわからないから。ap bankは場所があるし、ホームページやステージも含めて場を提供して、みんなに見えるようにするから、エキスパートの人たちが切り込んでいってほしいと思う。


羽仁 もちろんです。ap bank fesは、みなさんにとって成功経験だと思っています。これを分別すればこうなる、食器を持ってくればごみが出ないとか、やればできるんだと思える場所ですよ。僕も頑張りますよ。


小林 お願いしますよ。(拍手)

(その3に続きます!)

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