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東京カリ~番長の東京地産地消カレープロジェクト

その2 「ホルスタイン!?ジャージー!?ブラウンスイス!?」

「ここにいる44頭の乳牛はおよそ6時間に1回の頻度で搾乳に来ます。
一回の出産で約300日間は乳を搾ることができるんです」

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「出なくなったらまた種付けするわけですね?」

「そうではないんです。
実はお産後60日ぐらいで種付けをします。
次の出産予定日から逆算して、出産60日前に搾乳を止めて
お産の準備をするわけです。これを乾乳と呼んでいます。
人工授精によってうまくメスが生まれてくれれば、
そのメスは2歳ごろから立派な乳牛として活躍してくれるんですよ」

「この子たちは、なんていう牛の種類なんですか?」

「ホルスタインです」

「あ、よく聞く名前ですね。他にはどんな種類があるんでしょう?」

「ジャージーとかブラウンスイスとか......。
ただ日本の乳牛の98%近くはホルスタインなんです」

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ホルスタインの乳脂肪は年間平均3.8%程度であるのに対し、ジャージーは4.5%と濃い。
が、そのぶん、搾乳量が少ないため、安定供給がしにくいのだそうだ。

清水牧場にいるジャージーは1頭のみ。
白黒のまだら模様に特徴がある一般的なホルスタインの牛よりもサイズが小さめで茶色い。
 
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「搾乳は1年を通して同じ量がとれるんですか?」

「いいえ、これからが乳牛にとって一番いい季節なんです。
元々牛は寒い地域の動物ですから、冬に強く夏に弱い。
暑い時期は乳成分が比較的少ないためサッパリとした乳を出し、
冬場に出る乳は乳成分が多く濃い味になるんですよ」

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なんと、牛乳にも"旬"があったのだ! 

1年を通して同じ紙パックでスーパーに並んでいる牛乳は、
中身が見えないこともあるからか、
まさか季節によって質の違いがあるなんて思っても見なかった。

これは衝撃的な事実だった。


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(つづく)

カリ~番長<東京カリ〜番長とは?>

東京カリ〜番長は、カレーをコミュニケーション・ツールとして「ハッピーな空間」を作ることを目標に活動している出張料理ユニットである。日本各地のイベントやクラブなどに出張し、創作カレーを販売。「二度と同じカレーは作らない」ことをポリシーとしている。主に「調理主任」の水野氏名義で20冊近くの著書を発表しているほか、メーカータイアップの商品開発やカレー店へのレシピ提供など実績多数。

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