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ap bank fes'10 eco-reso talk digest report(3)

data : 2010.08.08category : ap bank fes
ap bank fes'10にて行われたトークステージ「eco-reso talk」のダイジェストリポート。今回はフェス2日目の回をお届けします!

7月18日(土)
eco-reso talk×T-FM 『ap bank radio THE LAST WAVE』
Special Talk Session
地球も自分もいい感じにしていきたい
~環境と欲望2010~


フェス2日目は、ap bankのラジオ番組とのスペシャルプログラムと銘打ち、登場するのは、番組でもパーソナリティを務めるGAKU-MCとエリイ。トークゲストに、小林武史と環境ジャーナリストの枝廣淳子さんを迎えた。この日のテーマは、2008年にStudio Coast(東京・新木場)で行われた『ap bang! 東京環境会議』でもとりあげられたテーマ。あれから2年、環境問題はどのように変化してきたのか、そして取り組む自分たちの姿勢や考え方に変化は見られるのだろうか? ――「環境と欲望」という終わりのない、普遍的なテーマに再度挑む。

fesecoresotalk_18_1.jpg今回は、GAKU-MCとエリイがパーソナリティをつとめるap bankのレギュラーラジオ番組「ap bank radio THE LAST WAVE」とのスペシャルプログラム。twitterを連動させ、随時視聴者のつぶやきをスクリーンに写し、その問いについても壇上で意見を交わすなど画期的な取り組みをみせた。加えてUSTREAMを導入し生中継をするなど、双方向の多元的なイベントに仕立てた。



「最近、欲望そのものが低下していない? 薄くなっている感じがする」(小林武史)

「未来を作り出すのも、欲望の現れだと思う」(枝廣淳子)

_MG_2260_300.jpg小林が「このテーマについて、考えたんだけどね。最近、欲望って薄れていない? 低下しているような気がする」と疑問を投げかける。それに対して枝廣さんは、「欲望というのはあれが欲しい......というものだけでなくて、どんな未来を作り出したいのかといった、未来を思い描く力も欲望だと思います。そういう意味でいうと、未来を考えるより今だけ見ていたい、周りのことより自分の内面だけ見つめたい......という傾向が強く、見たり考えたりする範囲が急速に小さくなっていると感じますね」とテーマのひとつである欲望について進言。すかさずGAKU-MCが、小林がいま本格的に農業に取り組んでいることについて触れる。小林の描く未来に農業があり、それが今、等身大のできること、未来に向けてやりたいことでもある、と。

「100年後は生きていないわけだから、今、欲しいと思う気持ちも大事にしたい。でも周りも大事にしなくちゃ、という狭間だと思う」(エリイ)

等身大という言葉が出てきたところで、エリイの口から、何気なく出た言葉「何が等身大なんですか?」がトーク内容に一石を投じた。欲しい気持ちが麻痺(マヒ)するくらい手に入れて、はじめて自分の欲しい量やクオリティがわかったりするのではないか?――とエリイは話す。エリイへの直接の回答にはならないかもしれないが、欲について一つのベクトルを枝廣さんは示す。

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「この話は、物との関係性ともいえると思う。大切に使いたいと思えば、選択肢も変わってきます。『欲しい』も『食べたい』でも、どんなものなのか、CO2をたくさん排出するものがほしいのか、それとも低排出量のものがいいのか、環境に負荷が少ない栽培方法で育った野菜がいいのか......というふうに物とのつきあい方を考えてみることはできないかしら?」(枝廣淳子)



twitterに表示された「物に名前をつけるといいよ。愛着がわく」という意見をGAKUが読み上げると、エリイも笑いながら同感。欲望とのつきあい方に一歩踏み込んで、環境問題という視点を取り入れてチョイスする。今は「地球も自分もいい感じに」なる選択ができる時代とトークセッションは教えてくれた。


(取材 井上晶子)

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