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ap bank fes'10 eco-reso talk digest report(4)

data : 2010.08.09category : ap bank fes
ap bank fes'10にて行われたトークステージ「eco-reso talk」のダイジェストリポート。今回はフェス最終日の回をお届けします!

7月19日(日)
POCプレゼンツ『LOVE CHECK』
Special Talk Session
フェアトレード←→グローバリゼーションの現在と未来


フェス最終日のeco-reso talk。最終回となるこのトークステージのテーマは、LOVE CHECK。このLOVE CHECKとは、オフィシャルホームページの言葉を借りれば「"愛"をベースにした新たなムーブメントの呼称」だ。これまで小林武史や櫻井和寿の話のなかにも幾度か登場しているが、具体的に「こういうものだ」と表現するのは少し難しい。現在ある問題に対して警告、警鐘を鳴らす手段で恐怖をあおって知ってもらうのではなく、温かくやわらかく発信していきたいと思う、その活動や理念を総称した概念......とでもいうべきか。
このテーマにして集ったメンバーは、小林武史、伊勢谷友介さん(REBIRTH PROJECT代表)、細川秀和さん(Lee Japan取締役)、akkoさん(My Little Lover)という華やかな顔ぶれ。そしてお馴染みGAKU-MCが進行役についた。

伊勢谷くんみたいに、廃棄物から再生させるっていう
 ゴツっとしたような男っぽいものもあれば、
 akkoさんみたいに、POCを使ってかわいいものっていう、
 女の子っぽい感じもある。 両方あっていいね
」(小林武史)


_MG_2683_300.jpg
ゲストの4名は、kurkkuが手掛けるプロジェクトのひとつPOC(プレオーガニックコットン)に所縁がある。まず小林率いるKurkkuと細川さんのLeeは、コラボレーションをしてPOCのデニム(Lee/kurkku)を今秋9月より発売することが決まっている。また以前よりツアーグッズはkurkkuで作っていたというakkoさんは、POCでkitsonとコラボレーションして、フリーフラットパブリック(大判の布)を作り、ap bank fes'10の会場にて販売している(*詳細はこちら)。再利用、リ・デザインをベースにプロダクトを生み出す活動をしているREBIRTH PROJECTの伊勢谷さんも、kurkkuとコラボレーションしたPOC素材のTシャツを作った。そしてたまたま時を同じくしてREBIRTH PROJECTとLeeでもコラボレーションし、オリジナルデニムの商品を作ったところだった。絶妙に繋がりのある、揃うべくして揃ったメンバーだ。




「いいものって物語(ストーリー)があるから値段は高い。
 でもせめて1点でも、そういう想いがあるものを身につけることが、
 ふつうになっていくといいなと思います」
(細川秀和)


「一人が一つ買うだけで、消費の方向も社会の在り方も変わる」(伊勢谷友介)

_MG_2695_300.jpgメンバーはみなそれぞれの立場で、現在ある商品の原料や製造工程といった成り立ちや、消費の在り方に疑問を持っていたと言う。「通常、ジーンズ1本製造するのに、水を150L使います。今回kurkkuのPOCを使ったジーンズは、原材料の品質だけでなく製造工程にも気を配りたいと思ったので、水の使用量も少なくして、1本につき10Lで済みました」と細川さんが裏側を話す。それを聞いた伊勢谷さんは、「こういったことは普通公表しない。そういうタブーとも思われることを細川さんは、どんどんやっていく。僕らはLeeの不良在庫を使って、REBIRTH PROJECTの付加価値を付けて、LeeBIRTH(リーバース)として世に出すプロジェクトをご一緒させていただいているんです」と互いに共鳴しあっていることを説明する。「伊勢谷くんたちの、発想を変えていく姿勢はすごくいいよね」と小林は笑う。「消費者の中には、ごみに値段を付けるのか? という反応もあるのです。でもそういう価値観を越えるものを作ってくれれば、かっこいいから値が付くんですね」(細川秀和)。

「選んで買っていくと、なんだか自分が楽しくなっちゃうんですよね」(akko)

_MG_2651_300.jpg「チョイスできるんだ、ということを知っているということが、かっこいいと思う」と伊勢谷さんは言い切る。店先に並んだものを盲目的に買うのではなく、物の向こうにある現実や問題を知って選ぶ。1枚のTシャツでも1本のジーンズでも選ぶという行為に、主体性が現れる。そして同じ消費でも「愛のある消費」がいいと結ぶ。akkoさんが最後に言った言葉「自分も消費者として、日常的に志があるものを選んでいきたいと思います」は、消費者の思いを代弁してくれているのではないだろうか。作り手がいて消費者がいる。この間を結ぶものがLOVE CHECKであるようにと。場内からも温かい拍手がもれ、4名がステージを後にし、ap bank fes'10のeco-reso talkは幕をおろした。


(取材 井上晶子)



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