春になり蔵が今年もやってきました!
2012.03.08
蔵という言葉から皆様は何をイメージするでしょうか?
僕は田舎にある古い家の奥に厳めしく建つ、昔のお宝などが出てきそうな蔵、
いわゆる土蔵を思い浮かべていました。
ラベルに漢字で「蔵」と書かれたシンプルなボトル。
いったいこれは何? 日本酒? 焼酎?
実は(日本ではなく)フランスのワインなのです!
数々の素晴らしいワインを世に送り出している
ロワール自然派ワインの寵児、ティエリー ピュズラ。
その彼があえて日本語を使った名前である、
この「蔵」というワインを造っています。
これがまたおいしいのです!
グランヴァンのように特別な時に飲むような物ではなく、
ガブガブと日常的に飲める普通のワインです。
だけどそこがまたいいのです!
赤は今まではガメイがメインでしたが、
今年はピノノワールがブレンドされています。
自然派らしい独特の風味もありますが、
果実味のしっかりとしたキュートでクリアな香りと味わい!
ピノノワールのブレンドは例外的に行った、とのことなので
今年しかこの味わいは味わえないかもしれません。
白はソーヴィニョンブラン100%。
今までは残糖分がややあり少し甘めに造られていましたが、
今年はすっきりとした辛口に仕上がっています。
赤同様に自然派独特の風味も心地良く、体の中にしみこんでいくようです。
ファーストリリースは2007年のこの「蔵」。
ティエリーがその年に来日した際、何件かの日本の酒蔵を見学したそうです。
その時に日本独自の文化である日本酒造りに感銘を受け、
日本の酒文化、酒蔵、杜氏さんに敬意をこめて
その象徴として「蔵」という言葉を選び、
それをワインの名前にしたということです。
この「蔵」自然派のワインに興味がある人にはとてもおすすめなので
皆様に飲んでほしいのですが、
なんと限定販売のため本数が少ないのです。
うちも少ししか分けてもらえませんでした。
個人的な話ですが、最近はこのような
クリアで軽やかなワインを好んで飲んでいます。
ようやく春めいてきた気候とも関係あるのかもしれませんね。
今回はこの数少ない「蔵」をグラスワインとして提供しておりますので、
ぜひともお早めにクルックキッチンにお越しください!
Kurkku kitchen オオタニ