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第2回 マジックでちょちょいと気づかい。2009年11月17日(火)

店長の右田さんがバックヤードから、
抱えて持ってきたのは大きなスーツケース。
これ、海外旅行や長期旅行には必須ですよね。

ところでこのスーツケースはどこが壊れちゃってるんですか?

「これは、まさにコロコロの部分。
 留め具がはずれてうまく車輪が
回らなくなっちゃってるんですねぇ〜」

shuzen03-02-1.jpg


あ〜、それは致命的。 
うまく転がせてこそ役に立つキャリーバッグなのに、
思うように動かないんじゃ
両手で持ち上げなきゃだし、かなりのストレス。

「じゃあ、はじめますね〜」

まずは、車輪を外す作業から。
ノミとカナヅチで、車輪の中に残った留め具を打ち出します。

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はずした車輪をよくよくみると、かなりすり減ってます。
あと、側面に受け口のプラスチックがこびりついちゃってます。

「車輪部分も転がし続けると、高温でプラスチックが溶けてきちゃうんですね〜」

なるほど〜。

と教えてくれながら右田さんは次の工程に。

受け口の溶けて固まったプラスチックをカッターでそぎ落とし
留め具をはめる穴をドリルで調整。

車輪を受け口にはめて、留め具代わりのネジを通します。

はみ出したネジの部分をペンチでカット。
さすがに金属をカットするだけあって、ペンチもおっきい。

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仕上げにカットした部分を削りマシーン
(勝手に命名:通常は靴修理でお使いになるとか)でヤスリ掛けして......。

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完成!? 

と思いきや、

右田さんが黒のマジックで何やら書き込んでいます。

「いやね、元々が黒の留め具だったのに、
今使ったネジが銀色だと目立つかなって。
原始的ですけど、ちょこちょこと黒く塗っておこうと(笑)」

あ〜。確かに黒く塗ったほうがしっくりきますね(笑)!

なかなか気付きにくいところですが、
細かいところまで配慮できるのは、さすがです。

これで完成!! 車輪もスムーズに転がるようになりましたよ!

shuzen03-02-5.jpg

shuzen03-02-6.jpg


コロコロ滑らかな動き!
先ほどまで力を入れて引きずっていたのと比べると、断然使いやすい。
こんなにも車輪のありがたみを感じることもなかなかないですね〜。
気持ちよくって、このまま空港に向かいたくなっちゃいました(笑)。

あっちこっちに転がしながら、楽しんでいた私に、

「そろそろ、次の修理を進めても......、いいですか〜」

右田さんのあくまで穏やかで控えめなお声がかかります。

すいません。 

「次は、これなんかどうでしょう」

右田さんが取り出して見せてくれたものは......。

あ〜、これもよく見る故障ですね。

本体は問題ないんだけど、ここが壊れると使いづらくてしょうがない!

何をご覧にいれるかは、次のお楽しみということで......。


次回は、こんなスピードは見たことない!(笑) 
意外な速さで動くレトロミシンでの修理をご紹介します。


第3回へつづく〜。

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