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修繕ばんざい

 

第3回 こんなおじさん、いるいる!!(笑)2009年11月 5日(木)

「これなんか、よく街でみかけるんじゃない?」

バサッと広げた、その傘は......。

shuzen02-03-1.jpg


あ〜、こんなおじさん、いるいる!!(笑)

「生地の先端についている露先
(傘の骨をキャッチしている、生地に縫い付けられた部品)
が取れちゃったけど、一応雨は防げるから使ってるっていうのよね」

確かに使えるけど、ちょっと情けない姿。
こういう傘を使っているサラリーマンをみると、
細かいところに気を配れない人なのかなぁって勝手な想像しちゃいます。
細かいところって見られていないと思っても、結構みんな見てますからね〜。
私も身の周り、気を付けなきゃ(笑)。


「あと、よくあるのは受け骨の1本が折れちゃったっていうのとかも」

shuzen02-03-2.jpg

はいはい。折りたたみなんかだとポキッといきやすいですよね。

「じゃ、この2つを修理しようか」

お願いします!!

 

露先の修理は、
寒河江さんのストック部品の山から
近いカタチのものを探し出して使っているそう。
ワックスが塗りこまれた特製の糸で露先を縫いつけて、
骨を差し込めば、完成!

慣れた手さばきです!

そして受け骨の修理は、
こちらも、折れた骨の形と同じものを探してきて
該当箇所の部分だけ取り替えるのだとか。
一度、すべての骨をまとめている針金を取り除いて解体。
古い骨を外して、新しい骨をあてがいます。
はと目でパチンとつないで、
また針金で全体をまとめて、
完成!!

こちらの作業は、かなり難しそうです。

「受け骨修理は、針金を扱うからね。なかなか力がいるんだよ」

どちらも、どこを修理したのってくらい、綺麗に元どおりです。

「やっぱりさぁ、ここ直しましたって修理の痕がみえるよりも、
どこ直したの?ってくらいわからないように修理してあげたほうが
前と同じように使いやすいじゃない?」

修理の痕を見えなくして直すのが匠(たくみ)の技だとすれば、
使いやすさまで考えてあげるなんてさすがプロの仕事!

「当り前よ〜(笑)」

動画でもお客さんの声が入っていましたが、
「修理お願いできますか?」と作業の間にも、傘修理の依頼が舞い込んでいましたね。

「そうね、買い求めた量販店に持っていっても、たいがい断られるからね。
それで、僕のところにくるんじゃないかな?」

それじゃあ、修理の依頼だけでもかなりの数になっちゃうんじゃないですか?

「まあ、使える部品を探したり、難しいこともあるけど、
直してまた使いたいって人がいるんだったら
僕もできる範囲で対応してあげたいじゃない」

難しいなら断ることもできるのに......。
お客さんの気持ちを汲んで修理してあげたいっていう心意気、
男前です!

「傘をあつかうプロとしては、当然のこと! 
じゃ次はどんな修理を見せようか?」

さあ、この調子。

次回は、作業のテンポも話のテンポも小気味いい、
寒河江さんによる傘たたみのレクチャーをお届けします。

第4回へつづく〜。

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