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第5回 ナゾの出血現場。2009年11月 9日(月)

机にポタリと落ちた血。

何ごと!? と思いきや。

それは寒河江さんの指から、落ちていたのでした。

どうしたんですか!? 
とかなり驚く私に対して

「あ〜、やっちゃってたんだ」
寒河江さん、いたって冷静。

なんでも、先ほどの修理(第三回目の折りたたみ傘の骨交換)
で、針金が刺さってしまったとのこと。

「修理を覚え始めた20歳のときは、
毎日血をにじませながら作業してたもんだけどね。
最近じゃめったにないんだけど、慣れたつもりで作業すると、
たまに怪我しちゃうんだよね〜(笑)」

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ずいぶん長年修理をされているんですね?

「そうね。僕はずっと傘の販売もしているけど、
修理も積極的にやらせてもらってる。
修理で骨の形状だとか生地のつくりなんかも勉強させてもらってるんだよね。
今までいろんな修理をしてきたけど、形見の品を依頼されるときは、
僕のほうも特に力がはいっちゃう。
本人にとってはかけがえのないものだし、想いがつまっているものだからね」

確かに、代わりのきかない物ですからね〜。
でも、年代ものだったりするとその分修理も難しくありしません?

「そうそう。当時の傘の骨が今製造されていないことが
ほどんど。そういうときは、仲間の人脈をつかって骨を捜したり、
ときには僕が部品をつくってしまうこともあるんだよ」

今後手に入らなくなる部品もあるから、
寒河江さんのストックの山も増えていくんですね(笑)。

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「そう!(笑) 女房にはゴミなんて言われるけど、
僕にとってはお宝の山なんだよ! 
ちょくちょく部品を見てまわってはこのタイミングを逃したら
二度と手に入らないっていう貴重品をいざというときに備えて買っておくの」

日頃から、どんな修理依頼がきてもいいように備えているんですね。

「修理してあげたときのお客さんは、本当にうれしそうだし、
その顔を見るのがやっぱりうれしいんだよね。うん」

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使う人の気持ちや、想いをちゃんと感じながら
1本1本、修理に取り組んでいる寒河江さん。


寒河江さんみたいな、頼もしい存在がいると
雨風強く、向かい風厳しい嵐の日だって、なんだって
私も強く立ち向かっていけそう!

なんて、取材を終えて少し背中を押してもらった気分になりました。



お店情報

ミフジ洋傘
東京都杉並区阿佐谷南1-36-3
TEL 03-3311-3572 
営業時間 10:00〜19:50 水曜休み
アクセス JR阿佐ヶ谷駅 南口徒歩3分、パールセンター内。

今回の傘修繕リポートはこれにておしまい。
次回どんな現場に行くかはお楽しみに♪

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