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修繕ばんざい

 

第2回 やはり......、意外と重症でした。2009年12月 1日(火)

修理をしてくれるのは、松浦さんと星出さん。
連携して仕上げてくれます。
工房での作業も各作業工程を分けて担当しているんだそうです。

shuzen04-02-1.jpg


パンプスのかかとのゴムの部分、専門用語でいえば"リフト"の部分は、
通常靴本体に受け穴があり、そこにはめ込むカタチになっているんだとか。

実は私、かかとのゴム部分って接着剤でとめているもんだと思っていました(恥)。
まず、パーツになっていたことに驚きです。


本題の修理ですが、
通常はすれたリフトを取りはずしてパーツを交換するという流れなんですが、
金具がむきだしになるところまで擦れている場合は別。

まずは、グラインダーで左右の高さがそろうところまで削り、
ピンとハンマーで、リフトパーツをはめる受け穴を開けていきます。

「......」

と、ここで松浦さんの動きが止まります。

どうしたんですか?

「このパンプス、金具が出ている状態で履きつぶしているので
本来あるはずの受け穴が詰まってしまっているんです。
これだと、リフトパーツをはめられないんです」

ファーストインプレッションでも感じていましたが、
やっぱり一筋縄ではいかなそうな修理ですねぇ。

そして、ここまで履きつぶしすぎると
歩きにくくなるだけじゃなくって、
修理もしにくくなっちゃうんですね。


「この状態になる少し前に持ってきていただけると、
修理した後も壊れにくくなったりするんですよ」

わかりました!

で、詰まってしまった穴はドリルで開け
次に受け穴にリフトパーツをはめ、しっかりと密着するよう
ハンマーでたたきこんでいきます。


これまで、ここまできましたよ!

shuzen04-02-2.jpg


本体にリフトパーツがはめ込まれてからは、
かかとからはみ出ているリフトをきれいに整える作業です。

かかとの幅にあわせて、リフトの側面を削っていきます。

ただ削るといっても、パンプスを持つ手の角度を微妙に調整しながらの作業。
キレイに仕上げるにも技がありそうです。

さて、仕上げのやすりをかけて......、

ここまできました!


shuzen04-02-3.jpg


未修理の片方と比べると違いは歴然! ガタガタになっていたかかとが
なめらかに戻りました。

金具が地面にあたりながら歩いていたときとは、
履き心地も絶対違いますね。


「レディースものは、購入した状態をいかにキープして履くかが重要。
少しでもおかしいなと思ったら、こまめにケアしてあげることが
キレイに履き続けるポイントですね。
あと、新品の状態で先に底にラバーを貼ってあげると痛みにくくなりますよ」

たしかに! くたびれてしまう前の早めの対処、私も心にしっかりと留めておきます。


ではでは、ここまでの、作業を動画でもどうぞ。



たくさんの靴が並ぶ棚から、次に松浦さんが取り出して見せてくれたものは

ネイビーの革に、内側は赤の中敷がしいてあるとってもおしゃれな紳士靴。

? おや、でもこの靴......。


次回は、見ていて爽快! 紳士靴の修理をご紹介します。

第3回へつづく〜。

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