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第3回 バリっと爽快!2009年12月 2日(水)

松浦さんが取り出して見せてくれた紳士靴、
これ、全然こわれてないじゃないですか?

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「この靴はほぼ新品の状態で持ち込まれたものなんです。
薄い革のソールを厚手のゴムソールに
変えて欲しいというリクエストなんです」

つまり、カスタマイズみたいなことですか?

「そうです。履いたときの感触の好みもありますが、
履き始める前のケアで履きやすさも持ちも変わってきますよ」

なるほど、先ほど言っていた事前のケア。
ちゃんと実践しているこの靴の持ち主、わかってますね〜(笑)。

なんでもこのカスタマイズは、
底が擦れてしまってからの修理と工程はほぼ同じなんだとか。

さっそく見せてもらいましょう。

まずは、底をはがすところからスタート。


ペンチで革をはさみ......、


バリバリバリッ!!!

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おおお〜、凄い音。

で、続いて〜。

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1枚、2枚、3枚、4枚〜!!

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すべて分解すると、このとおり。
この靴の底は全部で5枚の層になっていたんですね!


バリバリバリッという音を響かせながら
豪快に底がはがされていくこの作業は、
見ているだけで爽快っ!!!

はがす間も、打ちとめられていた釘をペンチでパチパチ切ったり、
くいきり包丁で縫いとめられていた糸を切ったりと
かなり力のいる作業に見えますが、
すんなりとこなすスタッフさんの強そうな手、かっこいいです!


そして、この靴底はがしの作業を見ながら私、
また靴に対する無知さを実感しました。
革靴の底って、革の層になっていたんですね(笑)!?
てっきり厚みのあるものが1枚ついていたとばかり......。
今日知ることができて良かったです。


もちろん、このソール修理ははじまったばかりです。
切り外した糸を、
張り穴からタコヤキ返しのような道具を使いながら取り除き、
靴底に詰まっていたコルクを新しく詰めなおし、
グラインダーで削って整え、あたらしいゴム底を貼り付ける。

この間にも、削りでの調整や
接着材でとめていく作業を何度も重ねながら......、

さて、いよいよこの靴底張り替え作業の
クライマックスがやってきます!

と、その前にこれまでの1連の作業を動画でどうぞ。



次回も、大掛かりなソール作業はまだまだ続きます。
松浦さんの技が光る作業のクライマックスとは。

第4回へつづく〜。

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