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第2回 はたから見れば、遊んで見える!?2010年3月30日(火)

最初に見せていただくのはこちら。
高橋さんと、もうひとりの職人・原永さんに作業していただきます。

shuzen11_02_1.jpg

駒と呼ばれる部分(バイオリン本体と弦の間を支えている木のパーツ)の修理です。

修理、といっても見た目にはどこに不具合があるのか......。

「でしょ?(笑)わかりづらいけど、
これは弾いているうちに駒に負担がかかってゆがみが出てきているんです」

通常、本体に対して垂直に立っている駒。
微妙なゆがみでも、演奏しづらくなったり、音色に違いが出てくるんだとか。


まずは、弦を本体から取り外します。

shuzen11_02_2.jpg

新しい駒パーツを本体にピッタリと沿うようカタチを整えていきます。

ひとことで「整える」といっても、この作業、半日がかりになることもあるそう。

「駒は、糊付けせずに立っているパーツなんです。
弾いて力がかかるうちに、駒を乗せていたバイオリン本体もくぼんできます。
垂直に立たせるためには、このくぼみも考慮して調整する必要があります」

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ちょっとずつ削っては、本体に乗せて確認し、また削って......。
姿勢を変えず、視線も動かさず黙々と作業を続ける原永さん。
手元に並々ならぬ集中力が注がれているのを感じます。

shuzen11_02_4.jpg

「普通の人からすれば、原永君何もしてないように見えるでしょ?(笑)
僕らの作業は時間かけて少しずつ少しずつ進めていくんです」

今度は高橋さんが駒の側面をカンナで削り
何度も測定器で幅を測りながら整え、最後にヤスリで仕上げます。

弦を乗せる部分に微小な溝をつくり、弦を取り付け完成!

と思いきや、高橋さん弓を取り出してバイオリンを弾き始めました。

「弾きにくさがないか、音が綺麗に出るかを確かめているんです」

一音一音チェックして、完了です。

駒修理の作業の一連を動画でもどうぞ。


次回は、職人の腕が試されるという修理をご紹介します。

第3回へつづく〜。

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