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2009年9月10日

ミュージシャンを支えるトレーナーに聞いた! 元気のコツ 前篇

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トレーナー林さんの"黄金"の手です。

私たちに素晴らしいプレイで感動を与えてくれるミュージシャンたち。その仕事は、想像をするよりずっとハードです。そんなミュージシャンたちを陰で支える、 トレーナー、林洋樹さん。リハーサルや本番に、会場で待機して、演奏の合間にミュージシャンたちにマッサージを施術します。今年のap bank fesでも、林さんのマッサージを受け、元気に演奏に戻っていったミュージシャンがたくさんいます。Bank Band、Mr.Childrenなどをはじめ、たくさんの国内外のアーティストを担当している林さんに、どんなお仕事をされているのか、また元気にきれいに暮らせる、日常生活のアドバイスを頂きました。

編集部 いろいろなミュージシャンを担当されているそうですが、演奏する楽器によって疲れる場所は違ってきますか?

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  ギタリストやベーシストは、やはり腕や手ですね。腱鞘炎にならないようにと、マッサージをしますね。ドラムは全身を使うから、全体的に疲れています。キー ボーディストの小林さんは、目が疲れています。鍵盤に集中しているのと同時に、Bank Bandのリーダーとして、他のプレーヤーのこともよく見ているからです。演奏している楽器はもちろんですが、その人の演奏の仕方や、もともと持っている身体の質によっても、違ってきますね。

編集部 そのミュージシャン特有の疲れというのは、分かるものなのですか?

 リハーサルなどを観察して、こういう演奏をしているなら、この部分が疲れているなど、分析しますね。指をよく使っている人と肩をよく使っている人では治し方が違ってきます。

編集部 歌手の方は、どこが疲れるのですか? やはり、喉でしょうか?

 歌手は、全身で歌うので、部分的ではなく全身が疲れています。身体のバランスが崩れると、いい声がでなくなるので、バランスを整え、リラックスさせてあげます。

編集部 先ほど、話に出ましたが、身体の質とはどういうことですか?

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 人間の身体には、骨が太いとか、皮膚が薄いとか、もともと持っている質感があります。それによって、疲れ方が違ってくるのです。隔世遺伝という言葉がありますが、祖父母に似ていることが多いようです。

編集部 どんな症状がでてくると、マッサージを受けた方がいいのですか?

 一番は、目ですね。目が疲れると集中力が落ちます。ミュージシャンに関わらず、集中力が落ちると、いい仕事ができなくなるので、マッサージを受けたり、リラックスをすることをおすすめします。目はもちろんですが、五感が衰えると病気になりやすいので、要注意ですね。

ミュージシャンだけじゃない! すべての人が元気になるコツ5
たくさんのミュージシャンを元気にしている林さんが、おすすめする元気になるコツ5つです。どれも、明日からできる、手軽なことばかりです。

(1) 歩いて、新陳代謝をアップ
基本中の基本ですが 歩くことが一番です。今、車社会なので、歩かない人が増えています。30分でも1時間でも、周りの景色を見て、自分のペースで歩く。疲れたら休んで、水を飲む。歩いて水を飲むと、新陳代謝が良くなり、肌もすべすべになります。

(2) 水を十分に飲んで汗をかく

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日本人は水を飲む量が少ない。アメリカ人は1日2~3リットル飲みます。日本人も、1,5~2リットルぐらい飲むといいですね。歩いて水を飲むと、新陳代謝 が良くなって、身体の老廃物が排出され、肌もすべすべになります。老廃物は、尿で排出するのは意外に難しくて、汗をかくのが一番いいですね。汗をかくと、毛穴から老廃物が排出されます。入浴前に、水を飲んだ方がいいですよ。そうすると、適度に汗が出ます。水を飲むとむくむという人もいますが、それは、動いていないからです。(1)とも共通しますが、歩いて水を飲むのが効果的です。

(3) 目を休めて、集中力をあげる

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今、 皆さん、パソコンを使っている時間が長いと思います。できれば、2時間たったら、目を休めて欲しい。先ほども言いましたが、目が疲れてくると、集中力も落ちますので。ただ、手を休めて部屋の中でお茶を飲むだけだと、目は休まっていない。屋外に出て、緑を見たり、ストレッチをしたりして、目を休めてもらいた いですね。気持ちもリフレッシュして、その後の作業もはかどります。

(4) 辛いダイエットとは、さようなら

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ダイエットをしたいなと思っている人の多くは、ダイエットは辛いものとあきらめています。辛いと続かないので、成功しません。以前に、女性ミュージシャンにダイエットの相談をされたことがあります。そのときも、彼女は食事を我慢していて、楽しそうじゃなかった。そこで、「週に1回パーティをしたら楽しいんじゃない」「そうですね。でも、パーティって太るでしょう」「太らない食材を使うといいよ。野菜パーティはどう?」......、こんな風に発想の転換を提案して、1ヶ月に4~5キロやせましたよ。

たとえば、ランチで好きなものを食べて楽しめば、夜はそれほど豪華でなくても、ストレスもたまりませんね。ダイエットに最悪なのは、食事を抜くことです。いっぱい食べても大丈夫な、カロリーが低い素材を探し調理法の工夫をすることで、食べても絶対にやせられますよ。

(5) ラジオ体操と乳酸飲料を朝の定番に
子どものころ、朝ラジオ体操をした、乳酸飲料を飲んでいた、という人は多いと思います。ラジオ体操はきつくなく、楽すぎず、適度な運動です。人間は、起きてから2時間は、身体は思うようには動かない。朝、ラジオ体操をすると、良い空気を吸っておなかがすき、身体を目覚めさせてくれるんです。朝は食欲がない ことが多い人は、乳酸飲料がおすすめ。腸が活発になり、血液の循環もよくなります。

*編集部より林さんにお話を伺ったあと、実際にマッサージをしていただきました。ほんの5分ぐらいの短い時間ですが、肩こりが楽になりました。顔のマッサージはほんの3分。でも、むくみがとれて目が大きくなりました。鏡を見て、びっくり! 元気になるコツ5、ぜひ、トライしてみます。
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