小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

多様な一日

2009.12.02 23:54

今朝9時過ぎからkurkkuの会議をやりました。
そして来年にあるかなり大きなプロジェクトの
現地視察に行ってきました。

まだ具体的には言えないのですが、
都心でファームレストランというか、
農業があって、レストランやカフェがあって、
そこで穫れたものをその場で食べられたり、
購入して持ち帰ることもできたりするような場所。

そしてその場所が、他の農地や、
もしかしたら海外の発展途上と言われている国の
いろいろな生産とも繋がるかもしれない、
つまり持続性や循環を意識した
ちょっとしたテーマランドのようなものを
つくろうという計画があるのです。

意外な穴場にかなりの規模でスペースを割いて、
早ければ来年の秋ぐらいにできるといいなと思っています。
また詳しいことが決まったら、もちろんここで伝えていきます。

午後はLANDSのレコーディングのツメ。
生ピアノも弾いたりして、非常にいいプレイができましたね。

夜には僕の中でこの時期の風物詩になりつつある、FNS歌謡祭に出演。
ここ1〜2年ミスチルで続けて出ているのですが、
今年は一青窈さんでピアノを弾いて参りました。

毎年リハーサルはもちろんのこと、
本番にも割とギリギリに駆け込むように会場へ入るのですが、
それでもあの業界の人の多さには、やや疲れをおぼえます。
僕もなんだかんだ業界長いから知り合いも多いですけど、
挨拶ばかりして歩くのもねぇ......
そんなわけで終わって早々に引き上げました。

ともかく今日は多様な一日でありました。



kobayashi_1202_c.jpg






アルバム発売決定

2009.12.01 22:49

ここのところ、レコーディングをしていたもののひとつで、
なかなかこのブログで何をやっているのか言えなかったのが
ようやく解禁になったようなので発表します。
あーこれですっきりします。

それはですね、映画「BANDAGE」のバンド、
LANDSのアルバムが来年1月13日に出ます。
映画で使われている「元気」や「二十歳の戦争」などはもちろん、
書き下ろし新曲2曲を含むアルバムになります。

そんなにたくさんの曲数があるわけではないので、
そこは予めごめんなさい。
もちろんLANDSとして1月にやるライブでも、
このアルバムの曲をやるわけで、いまから本当に楽しみです。

ロックって、セッションするというか、
コラージュする、みたいな感覚があったと思うんですよね、特に昔は。
僕なんかが聴いていたイギリスのロックとかは、
例えば、そんなに何度もリハーサルを重ねて
念入りに仕上げるというんじゃなくて、もっといい意味でいい加減。
感覚的にドキドキできたかとか、
ちょっと恥ずかしいような、わくわく感があったというかね。

映画が公開した後、
BANDAGEやLANDSの物語の終わりが見えてきましたね。

もう一息頑張りますが、
とにかくアルバムを楽しみにしていてください。



kobayashi_1201.jpg
福岡で食べた魚。とにかく大きかった!



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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。