小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

僕の見解です

2011.12.31 13:00

詳しいことは、このブログではもう書きませんが、
書きたいことは、大沢伸一君の巻き込まれたことについてです。
本当は昨日書いていたのですが、
スタッフから1日待ってみたらどうかと言われ、
1日待ったら書くべきことが違ってしまって、
あらためて書き直しています。

知っている人はわかるでしょうが、
知らない人は、調べてみてください。すいません。

僕がここに書く理由は、
今夜代々木VILLAGEのイベントに来てくれる人、
それ以外の人もですが、
少しでも残っている誤解を完全に解きたいからです。
大沢君自身もコメントしていますが、
僕からも、みんなにお伝えしたいのです。

彼が突然拘留されてしまった日から数日間、
関係各位や弁護士団の話からも、
僕たちは、大沢君は無実だという確証を得てました。
比較的早かった釈放は当然のことで、
個人的には今後、間違った逮捕の責任を追求するべきだ、と思っていました。
そこへ忘れかけた頃に、29日の報道が出たのです。

ありとあらゆる角度から考えて、
そして、感じられるものすべてを動員して言えるのは、
大沢君は、100%無実であるということです。

彼は、敢えて普通に生活し、音楽活動をやっています。
個人的にもやってほしいです。

過ぎたことかと思っていた頃に、このような記事が出てしまい、
記事を読んだ一般の人たちは、
おおよそ、こういったことがあったのだろうと
信じてしまう現実に、深い無力感を覚えました。
このブログを読んだみんなが、
簡単に「無実なんだ」と思いきれないところも、
この手の報道の怖さだと思います。

ただ泣き寝入りにして、
終わらせないようにしないと駄目だと、強く感じています。
市民として、ちゃんとこういった権力に対して言うべきことを
伝えていかなくてはいけないと思っています。

僕ばかりが熱くなっても仕方ありません。
本当に辛かったのは大沢君なのですから。

いずれにしても、今年ももう残り少なくなりました。
年越しは目一杯頑張ります。



情熱大陸

2011.12.27 04:10

いろんな反響をいただいている情熱大陸の放送でしたが、
まずお伝えしておきたいのは、情熱大陸の僕の回のスタッフは、
本当に素敵な人達だということです。
だけど彼らにしても、申し訳ない思いも含めてですが、
日々僕のやろうとしていること、僕の日常での行動というのは、
かなりややこしいものなんですね。
それは実際のオンエアを見て、初めて知りました。
反響の多くは、短か過ぎる、もう少し見たい、
というようなことに、おおよそ当てはまります。

いずれにしても、伝えていかなくてはならないことがあります。
これに懲りず、いろんなやり方を選択して、トライしていくと思います。

話は変わりますが、僕らの盟友とでもいうような団体がありまして、
その名もいまさらではありますが、ピースボートと言います。
彼らが主催するイベントで、来年の1月14、15日
横浜で「脱原発世界会議」というのがあります。
ぜひ皆さんチェックしてみて欲しいのです。
入場に少しお金がかかりますが、
決して悪いようにはしない連中だと、一応言っておきます。
というよりも、こういった問題に対して、
真っ正面の取り組みを続けている先輩みたいなチームなので、
僕はもちろんリスペクトしているんですが、
3月11日以降、本当に変えなくてはいけないと思っているので
いろいろと今までやりかたで良いかどうか検証しています。
ですが、彼らの意識改革も伺えるイベントになるような気がします。
どうか参加してみてください。
僕は関西から九州の方へ農業視察に向かうので行けません。
そんなことはおかまいなく、出掛けてみてください。


body kurkku

2011.12.25 00:59

そういえば、body kurkkuができました。
もう営業しています。
スタートが23日だったんですけれども、
僕はその日の最初のお客になりました。

敢えて施術師の名前は伏せておきますが、
本当に素晴らしかったんですよ。
僕も結構いろんな人に、体のトリートメントを
お願いしてきたけれども、
こんなにいろんな角度で体と気持ちのバランスを測りながら、
結果、施術師さんと自分の垣根を飛び越えて、
リラックスした状態になれたのも、
初めてなのではないかと思いました。

code kurkkuの笹島君の料理もそうだけれども、
こういうものだと決めつけて押し付けるのではなくて、
まず直感があったとしても、いろんな角度で考え、
データも集めて実行した上で、謙虚に微調整していく、
というようなことが繰り返されていると思う。
つまりクリエイティブの大事な部分が
息づいている場所になっているのかな、代々木VILLAGEは。

自画自賛みたいになってしまいましたが、
まだまだ弱いところもあってね。
寒い時期にオープンしたから当たり前に目立つんだけど、
寒々しさに対しての払拭する策が足りてない。
これから頑張ります。
この冬では、まだ十分に対策が打てないかもしれませんが。

ミュージックバーで、来年以降音楽を伝えていくということを
意識的にやっていこうと大沢君とも話しました。
今朝、昨日の某音楽番組を飛ばし見していたんだけれど、
音楽がキャラクターの据え物になっている
という楽曲が多いのは、事実です。
音楽の力を広げていくことをやらなければね。





小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。