小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

山形より帰京

2011.03.30 00:56

本日再び山形から戻りました。

僕は東京での仕事があって行けなかったんだけれども、
本日ap bankとkurkkuが石巻市で炊き出しを行ったのですが、
2,000食を越えるカレーが大変喜ばれたと報告を受けました。

聞くところによると、その地区は食べ物の支給が
基本1日1食だったとのこと。
まだまだ本当に大変だと思われます。

ap bank Fund for Japanでは、現在ボランティアを募集しています。
一週間ではさすがにハードルが高いと思い、
週末だけ行ける人などの呼び掛けも始めます。
ぜひ情報を広げて見てください。
いま女性の募集が大多数を占めていますので、
男性からの募集も是非お待ちしています。

そして、本日田中優さんに続いて、
isep飯田哲也さんとの3時間にわたる対談を終えました。
近日公開予定です。



北海道公演、開催します

2011.03.29 10:45

昨日Mr.Childrenツアー開催(再開)、
および振り替え公演開催のお知らせが
一気にOORONG-SHAから発表されました。

この状況をまだ静観するべきという人も、
行動に移すべきという人も、
それぞれ色々な考えがあって良いのだと
前にこのブログでも書いたと思うけれど、
本当にそれでいいと思っています。

このこと(東北関東大震災)が起こって
具合が悪くなる人がいても仕方がないし、
1年や2年何もできなくなる人がいたとしても
それを誰が責められるというのか、と思います。
ですが、、、やれる人はやった方がいいし、
やるべきだという人や事柄もあると思います。

Mr.Childrenもそういう決断をした上で、またツアーを始めて行きます。
ただ、それはこの大震災が起こる前とは大きく違っています。
それが色々なことを生み出して行く原動力にもなるということを
僕は個人的に感じているし、それに関してはしたい気分ですらあります。
いずれにしても、大きな変革期がこんな形で訪れたんだと思います。

再び東北へ

2011.03.26 19:45

今週も木曜日の早朝から、もう一度東北地方に行ってきまして
僕は一足お先に昨日の深夜東京へ戻ってきて、
今日はまた諸々活動をしています。

今回は短かったけれど、
今後ap bankやap bank関連のボランティアの動きが
より役割を果たせるように行政の方やNPOの方と現状を話し合い、
実際かなり進展があったというか、僕らにとっては収穫がありました。

もちろん他の市や町も大変なのですが、
特に石巻市の被害がなんと言いますか、複雑で大きいというか
復旧に相当の時間と労力が掛かるという現実がありました。
石巻市は被害が大きく人口も多いので、
ライフラインのほとんどがまだちゃんとしていない状態での
避難所生活やそれぞれの自宅での暮らしは、
できるだけ早い復旧が必要とされると思います。
エリアによっては、食事の質だけではなく、
量も滞りがちでもあるし、
栄養不足からくる健康上の心配もあります。

あと、やはりトイレの問題というのが本当に大変で、
これはこれから来るボランティアスタッフなどにも
言えることだけれども、
仮設トイレや汲み取り式トイレの状態など、
本当に深刻な問題なんだと、改めて気づかされました。
もちろん自分もそうなんだけれども、
生きて日々の暮らしをしていくというのは、
元来大変なことなんだと改めて思いました。

とにかく「衣食住」、人間社会の最低限の暮らしに戻るまでには
できるだけの援助が必要とされています。
それは長い時間に渡っての、できるだけ早いボランティアの力です。

そんなわけで、近々またそういう動きがap bankであるかもしれません。


小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。