小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

あと1日!

2009.12.26 23:30

東京公演2日目が終わりました。
中継のあった24日のやまが終わると、
ちょっとばかし、とりとめないような波がやってくるという現象が
軽く見え隠れしたかなという感じもありましたが、
いやいや、十分頑張って楽しめたライブでした。

確か櫻井君も言っていたけど、男の声が多い印象でしたね。
24日は割と女の子がサンタの格好をしていたり、
会場自体がキュンとしていたんだけど、
今日は気合いの年末感というか、
「今年もあと一週間を切ったぞ!」
という感じからだったのでしょうか。
とりあえず、いま僕自体がとりとめない存在になっています。。
それもライブ疲れのなせる技ということで。

そんなわけで、いよいよ明日が
「Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY」
の最終日です。
このアルバムが出るときから、この最終日のことを目指して
一連の流れができてきたんです。
明日でひとまず終止符ということですね。
たくさんの種を蒔きながら、そして大きな収穫を得ながら、
Mr.Childrenは最終日を迎えることができると思います。
これを言わせているのは、
プロデューサーの僕と、プレイヤーの僕と、
あと、なんか評論家みたいな僕が混ざりながら語っています。
つまりは、ちょっともうろうとしながら
疲れを感じながら語っているってことです。

明日に備えて、もう寝ますね。。



同じ場所から
kobayashi_1226_b.jpg
昼バージョンと

kobayashi_1226_a.jpg
夜バージョン

たくさんの人たちがここから撮影していました



ライブ中継

2009.12.25 21:28

朝方に録画していた24日のライブを見ました。
なるほどなと思いました。

生放送って言うのは、いろいろあって面白いんですよ。
随所に力を1.5倍なんかにしつついたんだけれど、
生放送だと端折らないから大変だよね。
間の使い方や取り方がね。
ライブで使っているファンクションがとても大掛かりなため、
必然的に曲間が必要になるんですよ。
そこを僕が自らピアノを弾いたりして、曲間を繋いでいたんだけど、
その分僕が長々と画面に映っていて恐縮でした。

24日と25日との間に、一人で恐縮しながら
演奏したばかりの映像を見たりというのも、
むずがゆいような感じだったけど、
これもまぁクリスマス感覚というか、師走感覚なのかもね。
今日も仕事しつつ、クリスマス気分は続いております。



kobayashi_1225.jpg
楽屋入り口。昨日は楽屋もクリスマス仕様でした




ミスチル東京公演初日

2009.12.24 23:11

生放送およびクリスマスイブ、
そして東京公演初日ということで、
非常にパノラマ的に視野の広い一日でしたが、
結果としては頑張れたなと。
特に中盤以降は、このツアーでもベストな出来というか、
エネルギー帯のかたまりみたいになっていた気がします。
メンバーもみんな、すごい反応が
音楽をやっている喜びが、体じゅう駆け巡ってました。

本当に何度も鳥肌が立つんです。
さすがにチームプレイだから、最初は緊張しがちで、
力の入り方がややギクシャクするんだよね。
あればっかりはナマものの面白さというか、
テレビ中継が終わって
ほっとしていたというのが、全員の本音です。

慣れてないっていうのもあるし、
やっぱりライブ会場で、デカイ音で五感で共有するのと、
冷静にテレビの前で見られていることとのギャップが
ちょっと頭をよぎったりするんだよね、僕の場合。

とはいえ、細かいところを言っても、
もう放送で流れてしまっているので、まぁいいです。
それが生放送の良いところでもあると、
終わった後にメンバーと話していたんです。
今日来てくれた人も、見てくれた人も
楽しんでくれた人は、僕にとって最高にハッピーです。

いろいろありますけれども、
wowowとかに入っていなかった人は、本当にごめんなさい。
僕の方からスタッフを代表して、ごめんなさい。。



kobayashi_1224.jpg
ありがたい差し入れをいただきました





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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。