札幌から宮城県、そして東京
2011.04.06 22:51
今日は東京ですが、Mr.Childrenの札幌ライブの後、
また石巻市に行っていました。
ap bank Fund for Japanで呼び掛けたボランティアも
本当にたくさん集まってくれて、
今週末から100人前後の人達が
ボランティアを開始することになりました。
それに先駆けて、ウーロン舎やkurkku、ap bankのスタッフが
炊き出しや津波でヘドロにまみれた家屋の片づけなどやっています。
僕も現地のボランティアのリーダーや市長などと話し合ったり、
今後の復旧復興に向けて、とにかく頭と体を使っていました。
ap bankのサイトでやっている
義援金などを集めさせてもらっていることや、
僕たちが音楽でやれること、
そして現場での痛みやダメージを少しでも回復してもらうこと、
いろいろやらなくちゃならないことがありますが、
同時に、原発問題の奥に潜む、
日本人固有の問題というのをずっと考えています。
もちろんいいところもあるんだけれどもね。
ちなみに、この前飯田哲也さんとお会いした時に
彼が言っていた本で、タイトルにインパクトがあって
気になっていたものがあるのですが、
その本をうちのスタッフが持っていて、僕に貸してくれました。
著者は、カレルヴァンウォルフレンという、
日本に長く住んでいたオランダ人で、
その本のタイトルは
「人間を幸福にしない日本というシステム」
といいます。
1994年に発表されました。最後まで読むと、
まぁよくそこまでキツいことを言ってくれるなぁと思ってしまうけれど、
特にこの本の前半は「なるほどな」ということが連発されます。
簡単に言えば、僕たちは現実として、
「いま僕たちがどこにいるのかということ」を、知ることを放棄している、
もしくはさせられているということを語っています。
ちょっと古いところもあるけれども、
問題はちょんまげを結っているところから始まっていたりしています。
いずれにしても、僕らが何をこの大きな震災から学ぶのかが、
僕がいま一番興味があることです。
札幌初日
2011.04.02 21:36
3.11に震災があって、
翌日の大阪公演の中止決定から
月を跨いでしまったけれども
本日札幌でツアーが再開できました。
しかも、知っている人も多いと思いますが、
「かぞえうた」という新曲ができて、
初めて演奏することもできました。
配信は4月4日なので、
本当に初めて聴く人ばかりのはずなんだけれども
ちゃんと伝わったかなと思います。
演奏はすごくよかったです。
ライブというのは、もちろん山あり谷ありで、
緩急や陰影でできているし、
このツアーのために選ばれた曲には
それぞれの背景というか歴史があるし、
それを聞いてくれている人達の思いというのも
その人の数の分だけあるのですが、
そもそもがすごい無数の心の動きのようなものが
編み込まれながらというか、クロスしながら進んで行きます。
だけど、この3.11の後で、更に大きく複雑な、
だけどシンプルでもある共振や共鳴が
会場では起こっていたように思います。
震災後にすべてを作り直したわけではないけれど、
音楽や歌の表現の幅というのは、言葉では語り尽くせないからね。
とにかく動き始められる人から、始めていくことが良いのだと思います。
明日も正直楽しみです。