小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

足湯

2011.04.25 09:52

昨日は野田村から海沿いの道を戻って
昼前に大槌町の大槌高等学校に集合しました。
炊き出しチームともうひとつ他のメンバーと集合しました。
ひとつはkurkkuの炊き出しチーム。
これはまぁいつもと同じなんですが、
もうひとつ協力な助っ人がいました。
僕らにとっては新たな試みでもあったのですが、
それが「天然温泉のお湯を使った足湯」。
しかも掛け流し。
これは僕らが融資させてもらっている団体で、
2007年、2008年のap bank fesにも参加してくれていたから
知っている人もいるかもしれないけれど、
長野県にある渋温泉の温泉組合の人達による足湯なんですね。
これは1t缶があって、
そこで今日はわざわざ長野から組んできたお湯を使って
他には木の枠で作った足湯桶が3つ、それをタンクからホースで全部繋いで
ずっとちょろちょろとお湯が流れるという仕組みなんです。
これは子供からお年寄りまで本当に喜んでくれていました。
なにより僕も初体験だったので、自らやってみましたが、
相当にいいんですよね。
足はきっといろんなものを吸収するようにできていたりと、
いずれにしてもすごい敏感なところなのでしょう。

やや熱めのお湯に足をつけて、
今後の細々とした段取りのミーティングをしていましたけど、
これも捗るというか、変にアッパーになることもなく、いい感じでした。
足湯ミーティングもばっちりだったけど
その後の感触も何時間経ってもいい感じが残っていました。

夜遅く石巻のボランティアセンターに寄りました。
ap bank Fund for Japanのボランティアに
参加してくれたみんなの
ちょうど帰る前のミーティングをやっているところでした。
傍らでそれを聞いていました。
実は出発前の説明会には僕は初めて行ったのですが
その時とは打って変わって、
開いたというか明るい声が響いていて
話には聞いていたものの、
みんないい経験をしているんだということが
びしびしと伝わってきました。


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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。