小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

つながり

2011.12.15 03:14

この間丸木美術館で、
原爆や水俣病などの悲惨な絵の前で
パフォーマンスをしてきましたが、
確かに街はそれなりにクリスマスモードで、
うっかり高級ホテルなんか入ると、
もうクリスマスツリーが、
そこら中にきらきらピカピカしているんですよね。
そのギャップもすごいけれども、
でも世界は、もともとそんなギャップをずっと受け止めか、
受け入れ続けてきています、よくも悪くも。

だからというわけではないけれど、とりあえず僕は、
いくつかの忘年会みたいなものを含む年末も、
思い切りいくものはいって、そして東北も行きたいと思います。
行ってどれだけのことができるかは解らないけれど、
でもいろんな人との繋がりを、いま改めて作ろうとしています。
繋がりを作っていきたいなと思って、いろいろ動いています。
来年あたり、次々と発表していけたらいいなと思っているのですが、
果たしてどうなるか。

だけど、そういう中に、つまりいろんな繋がりで
この社会ができているという実感のもとに、
いまの政治の問題や経済のあり方、
エネルギーの問題や食の問題も、
捉えていくしかないなと思っています。
つまり、みんなが選んで行くしかないということです。

とにかく、ふたつの間でせめぎ合うから、
それに負けない楽しみや喜びや魅力を見つけたり、感じていこうよ。



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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。