小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

地球温暖化

2009.12.04 23:30

ap bank fes'09に出ていただいた
環境ジャーナリストの枝廣淳子さんと、
国立環境研究所の江守正多博士と僕で鼎談しました。
この詳細はいずれエコレゾウェブで公開します。

地球温暖化問題というのは、
日々メディアの取り上げ方で
真意が変化していくように思うんだよね。

以前雑誌で対談したこともある
中部大学、武田邦彦教授の著書
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」などに代表されるよう
特に昨年は怪奇なことが吹き荒れていたようにも思います。

武田教授は、あるバラエティー番組でも
「エコ活動なんかなんの意味もない」などと吠えて、
お茶の間の方々、特にゴミの分別をしている人が
随分しらけた感じになっていましたね。

僕たちは、日々温暖化のデータを
自分たちで取っているいるわけではないので、
教授といった立場の人から強い言葉で言われると、
結局温暖化の真実はどこにあるのか、
メディアから流れる情報も
微妙な伝わり方をしてしまう恐れがあるんだよね。

それに対して、いい解決法があるかと問われると
現状はないんだけれど、
だからこそみんなで正しい情報を
共有していくことが必要だと思います。

エコレゾウェブもそういった
「本当のところはどうなのよ」という視点で
いろいろ頑張っていけるといいのだけれども。

ちなみに江守さんは、
間違いなく人間の社会的理由で
二酸化炭素を多く排出しているために
地球温暖化が起こっている、と念押ししていました。

とにかく僕ら3人が言っていることが絶対ではないけれども、
ほぼほぼ信用して大丈夫だと思います。

いずれにしても自分なりに考えて、
自分自身で判断できる人間が
増えていくことが大事なんだと思います。
そうでないと、強い意見に流されてしまうしね。
足が地に着いた人たちが増えていってほしいです。

このエコレゾウェブは広場なので
時々こういう堅い話も取り上げていこうと思っています。

恋愛とか社会とか個人の在り方とか
本当にすべて繋がっていて、
繋がりがないことなんてないと思っているから
なんとか関心や興味を持ってもらえるように
今後もいろいろやっていきます。


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今月中にはエコレゾトークに公開するので、お楽しみに



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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。