小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

続・シギョウ君

2010.04.14 23:35

昨日ブログで書いた執行君へのブログの反応がよく
たぶん彼も困惑している? 
いや、本当は喜んでいると思います。
まぁその反応を彼は見ているわけではないですが、
誰かが言っているかもしれないかな。

そもそも彼は、なぜかうちの会社に紛れ込んできたんです。
持ち前の正直さで仕事はきちんとこなす。
だけどどっちの方向に行きたいのかと聞かれると、
例えばプログラマーとかやりたいんじゃないの?
と言われると、まぁそうですねと
にっこり微笑む姿に素直なやつだと思ってしまう上司......
というようなことがあるんだけれども、
たぶん彼の心のなかでは、それ以上でもないし以下でもない。
だから僕は何度か彼が自主練習をしている
後ろ姿を見たんだけれども、なんとなく
そこには時が止まっているような印象を受けたのです。

いずれにしても、それがわかったいま
僕は彼の空白に実験的にいろんなことを投げ込んでいて
まだかすかではあるけれども、反応があります。
僕が直感的に彼を見て浮かぶ絵があったんだよね。
まぁその件に関しては、またいずれ......。


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シギョウ君

2010.04.13 23:57

"シギョウ"という男がいます。
決して始業式の始業ではございません。
例えば、何か刑を執行すると書いて、執行(しぎょう)と言うんです。

この男が僕のいま近場にいて
アシストしてくれている__と言っても、
アシストしてくれる面々の一番下にいる人間なのですが、
彼は十数年間、心のなかに"空白"を掲げていて
文学的な話だけども、簡単に言うと
高校生以来やる気を失っている人なんです。

だからと言って、
暗く生きているわけではないというのが、
彼の面白いところです。
何をやっていいのかわからないという状態だけれども、
なぜか持ち前の正直さで、
弊社の音楽制作部に潜り込んで、
周りはみんな彼をエンジニアかプログラマーの
どちらかになるものだと思って鍛えていたのですが、
肝心の彼自身は実は空白だったのです。。

明日へと続く......(かな?)

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遠目からのシギョウ

続・新メニュー考案中

2010.04.12 22:29

まさにいま、kurkku 3新メニューに向けて
試食会のようなものをやっています。

音楽の仕事でぼろぼろになっていながら
某国産白ワインを美味しくいただいている
と言いたいところですが、
ちょっとこのワインいまいちなんですね。

まぁ正直僕もここで扱っているワインを
全部試飲はしたんだけれども、
ボトルで飲みほしたわけではないので、
やっぱり店で飲んでみるのと、口に含んでの試飲では、
プロではないのでわからないというのはありますね。

しかしkurkku 3のシェフ原薗君が
「これどうですか?」と
出してきてくれたすごく美味しい軍鶏、
蒸し鶏のバンバンジー風はピカイチでした。
体に良さそうな、そして色っぽいメニューづくりに
着々と向かいつつある感じです。
kurkku 3の夜メニューの話ですけれどね。


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蒸し鶏のバンバンジー風
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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。