小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

lego big morlのライブ

2010.07.03 03:19

今日でBank Bandのリハーサルも一区切り。
明日からはいよいよ例のバンドが......
それはともかく、
今日はBank Bandで櫻井君が唄うパートに対して
非常に熱のこもったいいリハーサルでした。
もちろん疲れました。

そういえば昨日はlego big morlのライブに行ってきたんです。
9月に出るアルバムの曲をいち早くファンにお届けするという企画で、
正直まだライブで活かすための
楽曲の吸収の仕方ができていない曲もありましたが、
数段大きくなっていくだろう兆候がはっきりと見えて、
これは来るなぁという感じがしました。
が、さてどうでしょう。

ap bank fesでも彼らのパフォーマンスが観られるので
フェスに来れる方は、その辺の真偽を
ぜひ確かめてみてはいかがでしょうか。


kobayashi_0703.jpg




咲いて散る

2010.07.01 01:37

そういったわけで惜敗でしたね。
僕もその他大勢のにわかサッカーファンとして
テレビ観戦していましたが、
でも、日本人にある意味見合った終わりだったなというか、
選手の涙に感傷的になった人も多いと思います。

僕が昨日言いたかったのは、
もし日本が負けたらこの平均視聴率50%後半である
超盛り上がりのサッカーブームが当然のように消えていくわけで、
そして多分これからあっけなく引かずに
サッカー人気を繋いでいきたいと思う人も多いんだろうけど、
きっとみんなこの盛り上がりを、
ほぼ忘れてしまうんだろうなと思うわけです。

これ、ネガで言っているわけじゃないんですよね。
よく日本人はブームに弱いと思うし、
ブームで終わってしまって、
調子よく盛り上がると言われるじゃないですか。
だけど、今回のサッカーの盛り上がりの中にも、
僕はこれでいいんじゃないか、と。

いい意味で日本人らしさを感じていたような気がするんですよね。
それは「咲いて散る」みたいな、儚さとその裏表のお祭り感覚、
そんな美意識とでも言いましょうか。
大げさに言えば「死」を内包した
「生きる」みたいなことがあるっていう感じなんですかね。
応援していた日本人も「自分ごと」みたいなことを
ちょっと超越していたように思います。
今回は特に日本代表チームとしてのまとまり、
チームワークが出ていたかもしれません。

そういえば、テレビのアナウンサーがPKが決まった瞬間、
二言目に「日本、散った!」って言ってましたよね。
いいワールドカップだったなと僕は思っています。
そして、すっかり忘れてしまいそうです
(既に僕らのまわりでは、今日あまりサッカー話題には出ていなかったなぁ)。


kobayashi_0701.jpg



NEXT

小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。