小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

シークレット参加

2011.11.27 23:50

今日は代々木VILLAGEで、
取材やら、なんだかんだが続きつつ、
code kurkkuのミュージックバーのトライアルも含めて、
My Little Loverの新曲「ひこうき雲」発売記念を兼ねた、
J-WAVEのイベントが行われました。

わずか4曲でしたが、僕とチェロの四家卯大君が
シークレットで参加しました。
僕はバーに備え付けのアップライトピアノを演奏しました。
akkoさんは、残念ながら風邪を引いていて、
かわいそうなことに本調子ではなかったのですが、
イベントの雰囲気はとても良く、
「こういう使い方も十分対応できるんだな」と実感できました。

夜は夜で、だんだん迫ってきているSalyuとのライブの
短い時間のリハーサル。これはまた明日続きをやりますが、
あるバンドのレコーディングを含めて、
とにかく最近よくピアノを弾いています。

ただ、ピアノは一台一台本当に違うので、
置いてあるピアノの場所によって、
弾き方や雰囲気をちょいちょい変えているわけです。
アップライトは一番余韻が短く、
ついでミニコン、セミコン、フルコンなどの順番になるんだけれど、
僕がいまメインのスタジオで使っているファツィオリは、
フルコンサイズではないけれど、よく響くんですよね。
余韻が長い。まぁでもそれぞれにいい味があるものです。

とにかくこの忙しい中ですが、
また近いうちに「WORKS Ⅱ」の制作に取りかかりたいと
一応ここで言ってみちゃったりしておきます。



ラウンジという中毒症状

2011.11.24 02:29

代々木VILLAGE好評いただいています。
が、僕は日々主にレコーディング、
僕のホームグランドの日々を送りつつ、
ちょいちょいリハーサル。
そういえば、今日がそのリハーサルで、
なんのリハーサルかというと、
知っている方もいると思いますが、
Salyuのライブというか、Salyuとのライブなんですが、
彼女と僕のピアノ、キーボード、
一部コンピューターがご一緒するという、
それだけのシンプルな編成でのライブをやります。
そのリハーサルなんですね。
これが面白い。
前からやってみようとは思っていたのですが、
この時期になったというのが、何かの縁というか。
チケットはもうないみたいですが、
観に来られる方は、ぜひ楽しみにしていてください。

僕が言いたかったのは、そんな忙しい日々のなか、
代々木VILLAGEの「code kurkku」に
ラウンジと呼ばれる場所があって、
行かれた人はわかると思いますが、
入口のところなんですが、
そこに座ってぼーっとしたり、深夜一杯飲んだり、
もちろんミュージックバーもいいんですが、
いつも混んでいるということもあって、
いまは僕はそのラウンジが気に入っています。

なんと言いますか、室内の壁にある緑が
まるで「インセプション」という映画のワンシーンのように
直角に迫ってくるわけで、それが夜、
西畠清順君が創り込んだ植物達の庭へ通ずる
入口の大きな窓ガラスに反射し、
緑の多次元空間になっているんですね。

そこにいることのちょっとした中毒症状がありまして、
レコーディングをやっていても、
そこに終わってから行こうと思って、
だから今日も頑張れるみたいな、
そういった相乗効果もあると言えば、あるのです。

ちなみにその場所では、昼はランチも食べられるし、
ティータイムにはお茶も飲めるし、
ディナータイムでも食事ができたり、
バーからお酒も取り寄せられたり、
そしてバータイムだけになっても
お酒も飲めるし軽食もとれるという、万能スポット。

「なんだ宣伝か」と言われそうですが、
まだ伝わってないからお伝えしたまでで、
僕の中毒症状の理由は、
全くただの事実だというだけです。



グランドオープン

2011.11.19 01:02

今日が代々木VILLAGEの初日だったわけですが、
僕が予想していたよりも、はるかに盛況だった初日でした。

僕の予想は随分低く見ていたのかもしれませんが、
それにしても、代々木に楽しみに
下りてくるということに慣れていない人が、
東京や近郊ではほとんどだと思うので、
もっともっと今日のような光景は、
時間が掛かると思っていたんですね。

初日の初物好きの人達に、
助けられたということもあるかもしれませんので、
まだまだわかりませんが、
僕の感じで言うと、来ていただければ解りますが、
全体としてかなりオリジナリティーがあるプロジェクトだと思うので、
だんだん癖になっていってもらいたいというか、、、。
でもいろんな店舗で、うまくいかないところも出てくると思うけれど、
全店舗で助けていこうと思っています。
同じ船に乗ることを、結局僕がリクエストしてきたので、
うまくいっていないからと言って、
店舗が変わるというようなことが多い昨今、
なるたけ一緒にやっていこうと、行きたいと思う初日でした。
それにしても、人のちからはすごいなと思います。
本当にまだバタバタしているけれど、
一番いいのは、ワクワクした気持ちで臨めていることですかね。
みんなハラハラもしていると思うけれど。

でも、それもこれも、全て来てくれるお客さんあってのことです。
結構インパクトのある施設になっていると思うけれど、
それに囚われずに、お客さんとの距離を
近づけていきたいと思っています。
決して媚びるという意味じゃなくてね。
大体全てのサービスというのは、フレキシビリティーと
スタイルの間でせめぎ合うから、そこには確固たる答えや
how toはありません。全てのケースの中で、
折り合うところというか、その中でのベストを探し出すべきだと思う。

とにかく、代々木VILLAGE開幕致しました。

早く来てね。




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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。