小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

本番までの道のり

2009.11.14 17:38

この前ミスチルのリハーサルが無事に終了したことを
報告したと思うけど、先日ある人に、
「ツアー初日の福岡まで、まだ随分と時間がありますよね。
その間どうしているのですか?」
と質問をされたことがありまして。

確かにスタジオでのリハーサルは終了したのですが、
いまはある大きな場所を借りて、スタッフが舞台を組み立て、
照明や映像を映し出すスクリーンの動きなど、
さまざまなプログラミングをやっているのです。
それらを細かくチェックして、そこでリハーサルをやり、
おおよそOKになってから、その機材を福岡へ持って行き、
更にゲネプロ(通しリハーサル)を経て本番に挑むという、
初日を迎えるまでには、まだまだ長い行程があるんですよね。

今日はテープを流しながら行う、テクニカル・リハーサルの音の確認。
いろいろなことを少しずつ、"OK"といえる段階まで積み上げていくわけです。

今回のセットはすごくスケール感があるけれども、
一方では、ちゃんとスマートというかゴテゴテしていない
シャープな展開を目指しています。
かなりタイミングなどにシビアな部分が出てきます。

音楽はもちろん、五感で感じてもらえると思うので
観に来られる方は、本当に楽しみにしていてください。


kobayashi_1114.jpg
先日ツアーパンフの取材を受けました



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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。