小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

日曜なのに......

2010.02.07 20:36

今日は日曜日だというのに
レコーディングおよび電話ミーティングを含む打合せなど目白押しで、
これから本日を締めくくるミーティングが入っています。
ジャンルが本当に幅広い一日です。

昨日、前からハードディスクに入れたままで
放置していた映画を2本続けて観たのですが、
そのうちの1本が「マーシャル・ロー」という
アメリカと中東のテロ問題を題材にした1998年の映画で、
2001年の9.11事件を、概念として予見していたような映画なんですね。

そういえば、9.11のことが落ち着いた頃に
「マーシャル・ロー」を取り上げていたようなことが
あったなと思い出します。

何が言いたいのかと言うと、
あるインターネット事業の会社と中国との問題が
最近取り上げられていたけれど、
おおまかにはアメリカ型資本主義の問題であり、
大筋では何も変わっていないんだなぁという思いを
あらためて抱くところがあって。

日々の気持ちの持ち方や視点を変えると、
物事が違って見えることはあるけれど、
やはり根本的には世界や社会が大きく変わらないと
と思いつつ、なかなか変わらない日々が続いているわけです。

さて、今年はいろいろとやりますよ。


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学びの場

2010.02.06 23:17

まだ未知数のところもあるんだけれども、
堅く言うと、サステナブルをキーワードにした
学びの場所をつくらないか、という計画があります。

これは何年も前からやりたいと思っていたことなんだけれども、
いろんな縁があって、都心でできるスペース
およびファンクションがつくれるのかな、という段階にきています。

1900年前半、ドイツに「バウハウス」という
アートや建築に関する学校があって、
それは工業化していく社会に対して
あるメッセージを唱えていたと僕はとらえているんだけれども、
つまり言いたいことは、いま、そのテーマとなるのは
「持続性」ではないでしょうか。

各ジャンルや部門で閉ざされたものではなく
横の繋がりや全体観を見ながら
人を育てていける場所がつくれたらなぁという思いです。

kurkkuや農業なんかも含めて
アウトプットが少しずつ機能してきているので、
いよいよインプットですかね。

とはいうものの、すべてはまだまだ未知数です。


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寒かったですが、いい天気でした


Salyu PV撮影開始

2010.02.05 22:51

レコーディングも続いていますが、
今日からSalyuの新曲「新しいYES」のPVを作り始めました。
今年になってから初の映像監督ということになります。

前にここで話したかもしれませんが、
この曲は僕の作詞作曲でもあるので、
思い入れもあるし、とても作りやすいと思います。
かなりいろいろなシーケンスを撮ったり、
うちのスタッフに撮ってきてもらったりして、
それをコラージュしたりするものになります。

しかしながら、この「新しいYES」は本当にいい曲ですよ。
PVの仕上がりも楽しみにしていてください。

ちなみにこのブログを書いているところで、
このSalyuのPVに参加してくれる
アニメーション作家の女性とミーティングすることになりました。
あまりのインパクトに追記します。

なにがインパクトかと言うと、
その女性の名前は、水尻自子(ミズシリヨリコ)さんと言います。
しかも本名なんだそうです。
それだけのことなんですけれども。
じっくり噛みしめてください。
中途半端な投げ掛けをしてしまってすいません。。


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水尻自子さんの作品


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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。