小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

ダビング終了

2010.05.23 15:22

Bank Band「沿志奏逢 3」のダビングが一応終了しました。
まだミックスが残っていますけどね。

今回は若手アーティストの楽曲を多く取り上げてもいて、
ap bank fes'10の方向性も
若いミュージシャンとのリレーションというのが
増えていく傾向なのです。
それが、そのままBank Band「沿志奏逢 3」にも
反映されているという感じの内容です。

考えてみれば沿志奏逢1、2、3と
回をかさねるたびに若返っている? とも言えるかも。

いずれにしても、本当に力のこもった作品なので、
ぜひ聴いてみてください。

ちなみに少し前からkurkku 3にソファー席ができました。
僕もスリーに行ったら、ソファーに座ってます。
なかなかよい座り心地よいですよ。

kobayashi_0523.jpg



フェスグッズ確認

2010.05.19 22:50

昨日とは打って変わって、
Bank Band「沿志奏逢 3」のダビング作業が
佳境に入っております。
その合間に、ap bank fes'10のいろんなこと、
例えばTシャツのデザインであるとか、
物販のアイテムの確認なんかも
やっていたりもするんです。

僕はともかくですが、
櫻井君もビシっと意見を出してくれているんですよ。
そういったことも手抜きなくやっております。
わからない部分はわからないと言いますしね。
僕の場合、帽子のデザインというのが、
自分が被らないからわからない、というのはありますね。

そんなことをいろいろやっていると、
夏フェスの感じを想像してしまいます。
昨日のライブの感触もまだ残っているので、
そのせいもあるかもしれません。
いずれにしても楽しみです、今年の夏は。


kobayashi_0519.jpg
昼間は打合せしてました





ラッキーラクーンナイト5

2010.05.18 23:51

ラッキーラクーンのイベントで、
Mr.Childrenとしてライブをやってきました。

派手なセットや仕掛けもなく、
今日はメンバー4人と僕だけで
普段使っているようなコンピューターもなく、
正真正銘5人の音だけでやったライブでした。

たぶん完全に素の状態というのは、
初めてだったんじゃないかな?
まぁそれもこれも、ミスチル秘密プロジェクト(?)の
匍匐(ほふく)前進プロジェクトの賜物なのかなと、
こんなところでも成果が出るものだなと、勝手に思っていました。
非常にスタッフのウケもよく、いい感じだったみたいですよ。

アンコールは「innocent world」をやったんだけれども、
ラッキーラクーン主催の森田恭子さんは
出始めの頃からミスチルを評価し、
応援してくれていたライターさんです。
終演後に彼女と少し話す時間がありまして、
この曲をレコーディングしている当時は、
まさか16年後にこんなかたちで
森田さんのために演奏することなんて
想像もしていなかったんだけれども、
繋がりというのは深くて広がるものだなと
ミスチルよりも若いアーティストを交えた(KAN君は別だけどね)後ろで
ピアノを弾きながら、そんなことを思っておりました。


kobayashi_0518.jpg
森本千絵さんから作品集が届きました



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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。