小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

魅力あるもの

2010.11.09 23:10

貿易自由化に対しての農業の問題は
そもそも農業だけ外すことが出来ないのか
と言った人が僕の周りにいたんだけれど、
それはできなさそうですよね。

なぜならば、農作物を輸出したい国、
工業製品を輸入したい国があるとして、
僕たちは工業製品を輸出したい、
だけど、農作物の輸入は嫌だと言ったら
まあ早い話、ヤな感じの国になるじゃないですか。

だから、自由化と言えば、自由化なんですよね。
そこで、いろんなメディアの中で取り上げている
特にTPPに反対する農業関係の人は、
国レベルで農業のことを考えるべきだと言っています。
しかし、いろんな識者がそうだと言っているのは、
いままでの助成金などで、いっぱい農業を保護してきたけれど、
「駄目だったじゃん」ということで、
つまり魅力あるもので中から変えていかなければならない
ということなんですよね。

ここで大体話は終わります。
つまり、お上ばかりに頼らないで、
魅力あるものを作らなければ駄目だということですよね。
ここで言う「魅力あるもの」というのが、重要な要素になります。
「魅力あるもの」とは何だろうか、ということです。




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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。