photogenic
2012.02.16 23:53
Salyuのアルバムが昨日発売になりました。
久しぶりのSalyuに対する集中力で作れたアルバムだと思います。
かなり気に入っているので、
よかったらどんな経路でも入手して聴いてみてください。
ちなみに僕は東北の旅がかなりの寒さだったためか、
風邪を引いてしまってます。
だけど、日々のレコーディングを含め、休んでません。
この前病院からもらった薬が
あまりに多岐にわたって効能が書いてあるので、
日々悩みながら、ちょいちょい服用しています。
鼻水関係がつらいんだけど、
鼻づまりの薬が苦手なんですよ、異常に乾くから。
ちなみに解熱剤、消炎剤とも書いてあるけど、
それが一番スッキリするんだけれど、
あんまり体によさそうな感じもしません。
まったくオチのない話になりますが、
まだ週末も冷え込むとのことなので、皆さんもぜひ風邪には気をつけて。
東の食の会と宮城県へ
2012.02.12 22:31
土日、仙台、石巻、雄勝、女川とまわってきました。
東の食の会という、旧知の仲間と言っていいチームと一緒に
東北エリアの現在の生産現場の思いをヒアリングし、
僕たちがどんな手伝いができるのかをミーティングするための
視察旅行でした。
前から予定していたのですが、やはり現場に行ってみると
見えてくるもの、感じるものが、確かにありました。
今回は4つの現場をまわったのですが、
大体共通しているのは、古くからの体制、
つまり既得権益に守られている組織からの脱却をはかって
補助金などに頼るだけではなく、自力で競争力をつけていこうとする姿勢です。
ただ、そのために、地元の人だけでなく、新しい血を受け入れて
それを広げて行こうとする人達と、やはり地元の力をできるだけ信じて
やっていこうとする人達に、分かれるところがあります。
両方が必要なのだと思います。
だけど、ここでも共通しているのは、人材の必要性です。
東の食の会の人達と話したのは、どうやって人材を求めていることを
呼び掛けていくか、でした。
いずれap bankやkurkkuを通して、呼び掛けをしていくと思います。
それと、なによりも痛感したのは、やはり放射能の見えない不安感です。
そのことに対して、不感症的な生産者や関係者は、全くいませんでした。
みなさん、突然降ってわいたような災難に、
きちんと立ち向かっているという姿勢を、示されていました。
素晴らしいなと思いました。
ただ、放射能の問題は、どこまでが黒で、グレーで、白なのか、
その境界線が本当に曖昧です。
しかも、今がよくても、例えば近海の河口付近などは
今後、山から川を通って、海に流れ出てくる放射能の行く末は、
正確にはわからないわけです。
だから、状況をこれからも敢えて厳しい姿勢で、互いに見続けていくことが
基本的に重要なのは、間違いありません。
ですが、基本的に血の通った感情持った人間同士が判断をし、
情報をやりとりしているのも、変わることはないのです。
とにかく、一方的な言い分を減らして、寄り添って聞き耳を立て、
コミュニケーションすることが大切だと、改めて思いました。
良い旅でした。
ギブ&テイク
2012.01.29 23:53
1月も後半に差し掛かり、
先週まではミスチルのシングルのためのレコーディングや、
ツアーの準備、20周年という
やはり記念すべき峠を高揚感を持って
越えて行きたいなと思いつつ、
ことを進め、そしてさらなる先に向かってのことも
当然始まっているわけで、
なんとなく食べても食べても下から出てくる、
名古屋名物「ひつまぶし」を思い起こさせる日々であります。
そんななか週末は、関西方面に行き、
フードリレーションネットワークの新たな取り組みをしつつ、
今日は昨年末に引き続き、函館に来ております。
メディアからは日本を変えていこう、変えなければ駄目だ
というような声ばかりが聞こえてきます。
確かにエネルギー政策は確実にシフトするべきだと思うけれど、
この国の人達の、というよりも、僕らの依存体質を変えていくのは
そう簡単なことではないと思うし、
そうなったなりの理由もあるなと最近確かに思うのです。
一方、僕らがどう変わっていったらいいのか、
この国をどういう風にしたいのか、
その辺りのことが、きちんと話し合われることは、
メディアから出てくる情報では、あまり感じない気がします。
僕はあらためて日本人の良さ、日本の良さ、というものが
キーになっていくのではないかと思っています。
そういう良い部分を伸ばしていくという思いを持って
日々心でとらえて行動していきたいと考えています。
僕にとっては、いまはそれがミスチルの音楽でもあり、
関西や北海道でのプロジェクト(?)なんですよね。
だからいろんなジャンルにまたがっているけれど、充実しています。
僕も首都圏での地震の話や、
富士山の再活動説とか、この国の財政破綻とか、
もちろん放射能のこともきりがない程先行き不安が溢れてるし、
そんな話も当然まわりの仲間と話したりするんだけれど、
そんな話ばかりしても、埒(らち)が明かないんですよね。
覚悟というのもあるし、希望というのもある。
僕はなんとなくギブ&テイクというのが
人間社会の基本のように思っていたところがあるんだけれど、
そういう感じを越えて、伝えるというか、伝えたいというか、
贈りたいというか、そんな感じが
これからの世界には大切な気がするんです。
3.11を経験した日本が、交換を前提にした資本主義
ーーと言ったって、どっかで不平等な
交換だらけの歴史だったけどーー
ではなく、日本人として、
心が澄み渡るような生き方、なんていうんですかね、
そういうのを目指して行きたいと思う訳です。